地域の子どもたちにアートの魅力を伝える展覧会「ミネバネ」
2025年7月、秋田県立美術館と秋田市立千秋美術館で、タグチアートコレクションの展覧会が開催されます。このイベント「ミネバネ!現代アート タグチアートコレクション」では、現代アートを題材にした多彩なプログラムが用意され、特に子どもたちに向けた内容が充実しています。私たちのミッションは、若い世代に鑑賞機会を与え、アートとの距離を縮めることです。
アートとの出会い
タグチアートコレクションは、田口弘氏とその長女・美和さんが収集した750点以上の現代アート作品から成るコレクションです。特定の展示会場に依存せず、首都圏以外の地域へアートを豊かに届ける活動を行っています。過去には、学校へのアートの「デリバリー展覧会」などを通じて、多くの子どもたちが参加する機会を提供してきました。
展覧会の内容
本展では、現代アートの巨匠たちの作品に加え、国内外80組以上のアーティストが参加。中でも村上隆や奈良美智、ダミアン・ハーストなど、世界的に有名なアーティストも名を連ねています。特に、タマゴのような形状をしたグザヴィエ・ヴェイヤンの新作《Mobile n°1》や、藤田嗣治の作品を元にしたヴィック・ムニーズの《Family, after Foujita (Repro)》など、視覚的にも興味を惹く作品が登場します。
子ども向けプログラム
「ミネバネ」展では、アーティストとの直接の交流ができるワークショップや、小学生向けの鑑賞ツアーが多数用意されています。
- - 坂本和也のワークショップ「私のみどり」: 自然の葉脈を観察した後、自分の緑を描く創作活動(7月20日)
- - 澤田知子の「私は、だあれ?」: 自己を見つめるセルフポートレートの撮影ワークショップ(7月25日)
- - 青山悟のブローチ作り: 遠い誰かに贈るブローチを作成するアート体験(8月11日)
さらに、「おしゃべりカード」サービスでは、現代アートに対するさまざまな疑問・対話を促進し、鑑賞をより楽しくします。ツアーでは、どんな声が聞こえそうか、どんな味がしそうかといった質問を通じ、作品に笑顔を交えながら楽しむことができます。
地域連携イベント
展覧会では、地域の方々にもアートを楽しんでもらう仕掛けが満載です。特に、金氏徹平によるプロジェクションマッピングでは、その作品が空間に浮かぶ美しい姿を目の前で楽しむことができます。このイベントは、誰でも自由に観覧が可能で、地域の人たちとアートをともに楽しむ機会となります。
まとめ
2025年の夏、秋田県で行われる「ミネバネ!現代アート タグチアートコレクション」は、単なる展覧会に留まらず、アートを通じて新しい体験と対話をもたらす場です。参加者は、広がるアートの輪を身近に感じながら、アートの楽しさや大切さを体験できます。多様なプログラムやアーティストとの交流を通じて、次世代のアートファンを育てるこの取り組みに是非ご注目ください!
展覧会概要
- - 会期: 2025年7月19日〜9月7日
- - 会場: 秋田県立美術館、秋田市立千秋美術館
- - 料金: 一般1500円、大学生1000円、高校生以下は無料
詳細は、公式ウェブサイトにてご確認ください。