メタリアルがSTUDIO55を傘下に迎え、建築業界のメタバースに挑戦

メタリアルによる新たな挑戦

2024年12月26日、株式会社メタリアル（本社：東京都千代田区、代表取締役：五石順一）は、株式会社STUDIO55（本社：東京都港区、代表取締役社長：木村宏樹）を子会社に迎えることを発表しました。この取り組みは、メタリアルが先端AI技術を駆使して、国内外の建築・不動産業界におけるメタバース・デジタルツイン分野での競争力を高めることを目指しています。

子会社化の理由

メタリアルは以前からメタバース事業に注力し、特に「ガウシアン・スプラッティング技術を利用した建築デザインの革新」に取り組んできました。この技術は非常に先進的ではあるものの、メタリアル自身は長年の建築業界の知識や顧客基盤を欠如していることに悩まされていました。このような背景から、業界経験が豊富で顧客基盤のあるSTUDIO55を傘下に置くことで、シナジー効果を狙う狙いがあるのです。

STUDIO55の強み

STUDIO55は「Support Your Design」を掲げ、建築業界を中心にメタバース事業を展開してきました。彼らはVRやCG、BIM（ビルディング・インフォメーション・モデリング）を駆使した高品質なビジュアライゼーションを得意としており、すでに国内外で広範な顧客を持っています。このたびの子会社化により、両社の強みが統合され、より一層の成長が期待されます。

今後の展望

メタリアルとSTUDIO55は、AI技術と専門スキルの融合により、メタバースを活用した新たなビジネスモデルを構築する意向です。具体的には、VRを利用したリアルな建築現場の体験などを通じて、ユーザーに対してより魅力的な体験を提供することを目指しています。

事業事例の紹介

1. BAVR(Before&After VR)：このサービスでは、建設前後の現場をVRでリアルに体感できます。現地の写真に生成されたCGを重ねてリアルな完成イメージを伝えます。

2. Shapespark：仮想空間を自由に移動できるVR技術を活用しており、ユーザーがアバターを通じて仮想空間でのコミュニケーションが可能です。専用アプリなしでアクセスでき、PCやスマートフォンからも利用できる手軽さが魅力です。

未来の展望

STUDIO55の代表取締役、木村氏は、「メタリアルの次世代デジタルツイン生成AIは、我が社のビジュアライゼーションに革命をもたらすだろう」と期待を寄せています。また、メタリアルの五石社長は、メタバースが未来のビジネスとして着実に成長していることを強調し、両社の協力関係が新しい社会的貢献につながることを期待しています。