中学生のための新たな英会話学習サービス「ララランゲージ」
株式会社イーオンが2025年9月中旬、私立中学校と協力し、中学生向けのAI英会話学習サービス「ララランゲージ」の実証実験に乗り出すことを発表しました。この新たなサービスは、中学生の英語スピーキング力を向上させることを目標としており、英会話教室を運営しているイーオンならではの視点が強く反映された内容です。
サービスの目的と背景
近年、日本の英語教育においては、スピーキング力を育成することが大きな課題とされています。文部科学省が実施した調査によると、中学校での英語授業において、実際の会話を行う時間が不足していることが明らかになっています。特に、都市部の中学生は外国人講師やALTと直接会話する機会が少なく、英語を話すスキルを身に付けるのが難しいのが現状です。
このような背景から、イーオンは「ララランゲージ」を通じて、中学生が英語を話す時間を確保しつつ、楽しく学べるコンテンツを提供し、実用的なスピーキング力を育むことを目指しています。
「ララランゲージ」の特徴
1. 自分のペースで学べるAI英会話練習
「ララランゲージ」は、生成AIを活用した英会話練習機能「AI Friends」が搭載されています。生徒はAI相手に自由に会話ができるため、人前で話すことに抵抗がある中学生でも、自分のペースで練習に取り組むことができます。この機能により、失敗を恐れずに英語を思う存分話すことができ、実践的な英会話スキルが自然に養われます。
2. 教科書に基づいた学習カリキュラム
サービスは東京書籍の『NEW HORIZON』に準拠しており、学校の授業と連携した内容になっています。生徒は授業で学んだ教材を利用しながら、自宅でも易しく振り返り、会話練習に活用できるのです。こうすることで、授業で習った単語や文法を実際の会話に生かすことができます。
3. 教師用管理画面の導入
ララランゲージには、教師が生徒の学習状況を把握できる管理画面が備わっています。これにより、教師は生徒の学習時間や成果を詳しく確認することができ、効果的な指導が可能になります。生徒の学習を客観的に評価できると同時に、教育の質の向上にも寄与します。
実証実験の目的
2025年の実証実験においては、生徒の使いやすさや英会話練習の効果、教師による管理の効率性など、多方面から検証を行います。これを通じて抽出された課題を改善し、最終的には2026年春のサービス商用化を目指します。
未来の教育を支えるイーオンの取り組み
イーオンは創業から50年以上にわたり、語学教育の進化に努めてきました。今後も英語教育において新たなソリューションを提供し、学生の可能性を広げるお手伝いを続けていく所存です。AIによるサポートで、生徒自身が楽しく学び、自信を持って英語を話せる未来を目指して、全力で取り組んでまいります。これによって、イーオンはグローバル人材の育成に貢献し、英語教育のイノベーションを推進していきます。