ホットリンク、生成AI活用に関する社内調査結果を発表
株式会社ホットリンク(本社:東京都千代田区、証券コード:3680)は、最新の社内調査により生成AIツールの活用状況を詳しく報告しました。これは、2025年4月8日から14日の期間に正社員・契約社員を対象に実施されたもので、111名が参加しました。この調査の目的は、AIの業務への定着度や活用範囲の変化を明らかにすることにあります。
AI活用の進化とその位置付け
ホットリンクでは、生成AIが商業活動やサービスの構造を根本から変えると考え、業務への導入を段階的に進めています。特にSNSマーケティング支援の分野では、AIを取り入れることで業務の効率化および高度化が実現し、社員一人ひとりの働き方にも積極的な変化が見られています。具体的には、AI活用を「一部の先進ユーザーから」「組織全体での利用」へと拡大し、日常的にAIを使う職場環境の構築を目指しています。
今回の調査は、2024年4月から数えて5回目であり、社員のAI利用の現状を把握し、全社的な活用促進の一環として、調査データによる変化を可視化することを目的としています。ホットリンクでは、AI導入を5つのフェーズに分け、現在は「業務にAIを組み込む」というフェーズを達成しました。今後は業務フローに最適化されたAIエージェントの導入を予定しています。
調査結果の概要
今回の調査において、業務におけるChatGPTなどのAIサービスの利用頻度は非常に高く、73.9%の社員が「毎日」使用していると回答しています。また、週に3~4回の利用者を含めると95%以上が週3回以上AIを活用していることが分かりました。これは前回の調査よりも大幅な向上を示しています。
業務へのAI活用によって得られた「効果」については、「ある程度向上している」と答えた人が52.6%、そして「大幅に向上した」との回答も33.3%に達しました。ただし、前回調査からはやや減少しているものの、全体的にみればAIの恩恵を感じている社員が多いことが伺えます。
また、業務時間の短縮に関しては53.6%が「ある程度短縮できた」と報告しており、業務効率化が進んでいることを示しています。具体的なプラス面としては、Slackでのトーン調整や、自動生成したマクロやスクリプトの活用、また初動支援や画像生成による表現の幅の広がりなどが挙げられています。さらに、AIが発想のきっかけや調べ物の時間短縮に役立っているとの声も多く聞かれました。
一方で、ネガティブな意見も存在します。「出力の正確性に不安がある」「意図した回答を得るまでの試行錯誤が必要」というフィードバックがあり、品質確保や調整の手間に対する懸念が浮き彫りになりました。
執行役員のコメント
執行役員 経営企画担当の大野俊太郎氏は、全社で本格的なAI導入が始まってから1年が経ち、社内でのAI利用が一般的な状態になったと述べました。社員同士のコミュニケーションも「何をAIでやるか」という視点に変わり、AIを使った高品質化や効率化が求められている流れを感じると語りました。
ホットリンクでは、今後も業務フロー全体の効率化や高品質化を進め、さらなる成長へ繋げる活動を行っていくとしています。これからもAIを駆使した新たなサービスの展開が期待されます。