カプコンがデータ分析基盤を革新
株式会社カプコンは、データ分析基盤を刷新し、経営効率を飛躍的に向上させました。ゲーム業界の世界的なリーダーとして、デジタルが販売の大半を占めているカプコンにとって、迅速かつ効果的なデータ分析は不可欠です。そのため、日立ソリューションズと連携し、AIデータプラットフォーム「Snowflake」及びSalesforceのリーダーシップによるクラウド型BI「Tableau Cloud」の導入を実施しました。
1. 課題とその背景
ゲーム市場のデジタル販売は急速に拡大しており、カプコンもサービスを展開する国や地域は227に達します。その結果、販売データやユーザー行動に関する情報が膨大に集積されており、これらのデータをいかに効果的に分析し活用するかが重要な課題となっていました。従来の社内サーバーによるデータ分析基盤では、データの急増にともなう処理能力の低下や分析ニーズへの柔軟な対応が困難でした。
2. 新基盤の導入による効果
新たに導入されたシステムにより、カプコンは次のような成果を上げています。
- - レポート作成時間が約80%削減
- - データ復旧時間が最大8時間から約2時間に短縮
これにより、データ分析にかかる時間を大幅に短縮し、経営方針の迅速な立案を可能にしました。また、データの安定的な分析が行える環境を整備し、AI予測ツールとのシームレスな連携も実現しました。
2-1. データ基盤構成の見直し
カプコンは、従来のリレーショナルデータベースから、大規模なデータレイクを基盤にした新しいデータ構造に移行しました。この新たな構成では、用途ごとに複数のデータマートを用意し、パフォーマンスの向上を図っています。これにより、現場にとって操作しやすい環境が整いました。
2-2. BIプラットフォームの統一
従来並行していたTableauのオンプレミス版とクラウド版を、クラウド版に統合しました。これにより、ライセンスコストの削減やデータの統合管理が可能になり、運用効率が大幅に改善しました。
3. 今後の展望
カプコンは、整備したデータ基盤を基に、ゲーム販売だけでなく、アミューズメント施設やプロモーションイベントなど多様なデータを統合的に分析する方向へと歩みを進めています。販売予測や異常検知など、より高度なデータ解析の実現を目指し、AIエンジンの開発にも意欲を見せています。
4. 日立ソリューションズとのパートナーシップ
導入を実現した日立ソリューションズは、SnowflakeやTableauといった先進技術に精通しており、豊富な導入実績があります。カプコンの業務システム室の宮永室長は、「彼らの組織力と技術力に信頼を寄せています。引き続きAI活用を含めた提案に期待しています」とコメントしています。
まとめ
カプコンのデータ分析基盤の革新は、テクノロジーが企業の戦略にいかに貢献できるかの好例です。日々増加するデータに対処し、経営の効率化を図るために、今後も先進的な取り組みが求められるでしょう。カプコンのこれからの成長と進化に期待が高まります。