Visaが新たに発表したステーブルコインアドバイザリーが金融業界に革新をもたらす
Visaの新たなステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティス
2025年12月16日、デジタル決済のリーダーであるVisaが、ステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティスを発表しました。この新しいサービスは、金融機関やフィンテック企業など、さまざまな規模の企業に市場適応性と導入に関する実践的な提案を行うことを目指しています。Visaのコンサルティング&アナリティクス部門(VCA)が提供するこのサービスは、ステーブルコインの成長するエコシステムに対する戦略的な洞察を提供し、企業が新たな成長機会を見出す手助けをします。
ステーブルコインの市場現状
現在、ステーブルコインの時価総額は2,500億ドルを超えており、Visaの決済処理量は加速中です。最近のデータによると、Visaの年間ランレートは35億ドルに達しました。この背景には、企業がステーブルコインを成長のための手段として注目していることがあります。
Pathward社の社長、Anthony Sharett氏は「Visaコンサルティング&アナリティクスは、独自のサービスを提供するためにVisaのスケールと専門知識を結集しています」と述べています。特に、ステーブルコインは金融サービス業界に革新をもたらす可能性を秘めており、Visaはその実行可能な戦略を提供すべく取り組んでいます。
ステーブルコイン・アドバイザリーのサービス内容
新たに立ち上げられたステーブルコイン・アドバイザリー・プラクティスでは、以下のようなサービスが提供されます:
1. トレーニングと市場動向プログラム:新しいVisa Universityのコースを通じて、ステーブルコインに関する専門知識を深めます。
2. 戦略策定と市場参入計画:市場での競争力を高めるために、企業に適した戦略を検討し、実行可能な計画を作成します。
3. ユースケースの規模算定:ステーブルコイン導入に向けたビジネスモデルの構築を支援します。
4. 技術支援:ステーブルコインの統合に必要な技術的なサポートを提供します。
VyStar社の決済商品担当副社長であるLauren Morrison氏は「Visaと協力することで、私たちは暗号通貨の専門知識を最大限に活用できるようになりました。これは他にはない独自のメリットです」と語っています。
Visaのビジョンと未来
Visaは、ブロックチェーンやステーブルコイン技術を利用したグローバル決済の革新を推進しており、これまでのリーダーシップを基に新たなサービスを展開しています。2023年にはUSDCを利用したステーブルコイン決済の試験導入も行っており、現在、130以上のステーブルコインと連携しているプログラムを展開しています。これにより、特定の法域におけるクロスボーダー決済の簡素化が進められています。
企業がこの新しいサービスを通じてどのようにステーブルコインビジネスを設計し、成長を遂げるのか。その詳細については、Visaの公式サイトで確認できます。さらに、金融業界におけるステーブルコインの役割やその未来の展望に関する知見が、企業の競争力を高める鍵となるでしょう。
Visaは、電子決済のリーダーとして、世界中の商業取引をつなぐだけでなく、経済の発展に貢献するために更なる革新を続けていきます。