がんばろう。がく
2025-03-27 17:47:21

皮膚の難病と戦う少年の物語「がんばろう。がく」が深夜に放送

皮膚の難病と闘う少年の物語「がんばろう。がく」



2025年3月30日(日)深夜に放送される番組「伝える’25『がんばろう。がく』」では、三重県松阪市に住む小学2年生、濱口賀久くんが抱える特異な運命と家族の絆に迫ります。賀久くんは魚鱗癬という、非常に珍しい皮膚の難病に苦しんでいます。この疾患は、全身の皮膚が魚のウロコのように剥がれ落ちてしまい、激しいかゆみに襲われる悩ましい病です。推定で30万人に1人という確率でしか発症しないため、日本全国でも非常に少数派の患者しか経験しない苦しみを、賀久くんは日々感じています。

彼を支える母・結衣さんのブログには、出産時の戸惑いや苦悩が赤裸々に綴られています。「私は、何を産んだの?」という心情は、魚鱗癬について無知だった彼女が抱えた最初の疑問でした。この病気に対する理解が不足しており、周囲からの視線や誤解から、両親は何度も心の痛みを味わい、時には「虐待しているのではないか」という誤解を受けたこともあります。これを乗り越えるために、濱口家は自身の体験を多くの人に知ってもらおうと、ブログやメディアインタビューに積極的に応じてきました。

CBCテレビが2020年から賀久くんとその家族を取材してきた様子は、彼が直面する様々な障壁を浮き彫りにしています。魚鱗癬は、見た目による差別や偏見だけでなく、日光に当たりにくい、入浴時に肌が激しく痛む、保湿が困難であるなど、日常生活に多くの制約を強いる病です。これらの状況は, CBCテレビの公式YouTubeチャンネルで紹介され、配信された動画は驚くべきことに、累計1億7000万回を超える再生数を記録しました。これにより、多くの人々が魚鱗癬という病気の存在を知るきっかけとなりました。

しかし、同時にSNS上では賀久くんに対する誹謗中傷も相次ぎ、中には逮捕者が出るなど、辛い現実も存在します。それでも彼と家族は、社会に真実を伝え続け、2022年には民間放送連盟賞特別表彰部門や第59回ギャラクシー賞「フロンティア賞」を受賞するなど、その活動が認められてきました。

番組「がんばろう。がく」は、単なる悲劇の物語ではありません。この特異な運命と戦う家族の姿を通じて、視聴者に大切なメッセージを送ります。私たちは、どのようにして理解し合うのか、差別を乗り越えた先にある絆を強くすることができるのかを問いかける内容となっています。深夜放送という特別な時間に、ぜひご覧いただき、賀久くんの物語から多くのことを感じ取っていただければ幸いです。

放送に関する詳細は、番組公式ホームページ公式YouTubeでチェックしてください。


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