アークティックウルフが提供する新たなサイバーインシデント対応サービスとは?

アークティックウルフが提供を開始した新サービス



2025年12月、東京よりアークティックウルフ(Arctic Wolf)が新しいインシデント対応サービス「Incident360リテーナー」の提供を発表しました。このサービスは、事前の備えと即応の対応を一体化したものであり、従来のインシデント対応リテーナーサービスの課題を克服することを目指しています。

従来の課題と新サービスの必要性



従来型のリテーナーは、組織がサイバー攻撃に対する備えを十分に行うために必要な作業時間を事前に見積もる必要があります。しかし、このプロセスが煩わしく、また不正確な見積もりが後に深刻なリスクを招くことがありました。一方、Incident360リテーナーは、事前準備と迅速な対応を同時に実現する設計がなされています。このサービスによって、組織はコストを明確にした上で柔軟な対応が可能で、サイバー攻撃に対して自信を持って対応する体制を整えることができるようになります。

Incident360リテーナーの特長



Incident360リテーナーは、サービスの迅速性と包括性が大きな特徴です。例えば、重要なインシデントが発生した際には、通常の市場価格と比較して最大70%ものコスト削減が可能です。このコスト削減は、組織にとって非常に魅力的な利点です。

このリテーナーは、以下の主な機能を提供します:

  • - IRダッシュボードおよびプランナー:このインターフェースを使用すると、組織は緊急時の対応を開始し、準備活動を管理することができます。主要な連絡先を特定し、資産情報を整理することで、準備状況を一元的に把握できます。

  • - サイバーレジリエンス評価:この機能により、組織のセキュリティ態勢がNIST CSFやCIS Critical Controlsといったフレームワークに照らして評価され、内部チームは改善点を見つけることができます。

  • - インシデント固有のランブック:高リスクなインシデントタイプに対して、専門家によって策定された手順に基づいたワークフローが用意されています。これにより、迅速かつ効果的な対応が可能となります。

  • - 専門家ガイダンス(Incident360リテーナー Plusのみ):アークティックウルフの専門家が、組織に合わせたインシデントシナリオに基づいて個別のセッションを提供し、事前対応プランや評価を見直す手助けをします。

サイバー攻撃への備え



アークティックウルフのIncident360リテーナーを導入することで、組織はサイバー攻撃に対して一歩先を行く準備を整えることができます。近年のサイバー脅威の増加を考慮すると、このようなサービスは非常に重要です。アークティックウルフのIncident Responseバイス・プレジデント、Kerri Shafer-Pageは、「脅威アクターはますます巧妙化しており、AIを駆使した攻撃も増加しています。サイバー攻撃の発生はもはや可能性の問題ではなく、必然について考える時代です」と述べています。彼女はさらに、Incident360リテーナーの導入によって、組織は「迷わずに攻撃に備え、自信を持って対応できるようになる」と付け加えました。

信頼できるパートナーとして



アークティックウルフは数多くの組織からの信頼を得ており、特に複雑なサイバーインシデントに対処する際の実績が評価されています。彼らの専門家チームは、フォレンジック調査から事業復旧まで、さまざまな領域において高度な実績を持っています。サイバー保険業界においても、様々な保険パネルに採用されており、顧客のニュアンスに即した対応が可能です。

組織や企業は、アークティックウルフとのパートナーシップを通じて、より良いセキュリティ体制を構築し、顧客保護を強化することができます。興味のある方は、アークティックウルフのパートナープログラムに参加することで、詳細な情報を取得し、どのようにしてサイバー対応力を強化できるかを見てみてください。

最後に



今回のIncident360リテーナーの登場は、現代のサイバー脅威に対抗するために、企業が取り入れるべき重要なステップです。アークティックウルフのクラウドネイティブなセキュリティ運用プラットフォームは、業務をさらに強固なものにするための基盤を提供します。導入を検討している方々は、公式ウェブサイトやソーシャルメディアを通じて詳細情報を確認することができます。

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