日本金属と三機工業、散気装置の製造業務における提携のニュース
日本金属株式会社が三機工業株式会社と手を組み、散気装置の製造に関する業務委託契約を結んだことが発表されました。この契約は2025年8月1日から発効し、製造作業は福島県白河市にある日本金属の福島工場で行われる予定です。
合作の背景
日本金属は、三機工業に対してこれまでに超微細気泡散気装置「エアロウイングⅡ」の据え付け架台レール用に、同社製のステンレス・フォーミング製品を供給していました。このフォーミング製品は、日本金属の第11次経営計画「NIPPON KINZOKU 2030」のビジョンを基に、近い最終形状での複雑な成形加工を可能にするものです。
三機工業は、その戦略商品として「エアロウイングⅡ」を位置づけており、今後の市場展開でも重要な役割を果たすことが見込まれています。このような背景から、両社はさらなる協力関係を構築することにより、技術の進化を目指しています。
エアロウイングⅡとは
「エアロウイングⅡ」は、酸素を効率的に移動させることができる省エネルギー型の散気装置です。現在、多くの下水処理場で採用されており、その優れた性能と信頼性から高い評価を受けています。この装置は、環境意識の高まりと共に、その市場ニーズが増加しており、持続可能な社会の実現に貢献する製品として期待されています。
フォーミング製品の詳細
日本金属が提供するフォーミング製品は、帯状薄板を複数のロールで成形し、具体的な形状に仕上げていく工程を経ます。60年以上にわたる経験が詰まった製品ラインナップは、冷間異形圧延製品や型鋼、ロールフォーミングなど多岐にわたります。これにより、売上高の向上とともに、多様化する顧客ニーズに柔軟に対応する体制を整えています。
福島工場の技術力
福島工場では、圧延・フォーミング・プレス加工により様々な製品が作られています。特に、精密な部品の製作に力を入れており、建築や精密機器分野でのさまざまな要求に適応しています。この工場の一貫生産体制が、質の高い製品を実現しています。
第11次経営計画「NIPPON KINZOKU 2030」
日本金属は、第11次経営計画「NIPPON KINZOKU 2030」を通じて、持続可能な開発に寄与することを目指しています。この計画のもと、「Multi & Hybrid Material」という新たな価値創造に挑戦し、様々な素材を活用した製品開発を進めています。また、最終製品に必要な性能を実現するための新技術の開発も推進し、事業構造の変革を目指しています。
今後の展望
両社は、この契約を通じて新しい技術の開発や市場展開を進め、日本国内外での競争力を高めることを目指しています。持続可能な社会の実現に向けた取り組みが、さらなる技術革新を生むことでしょう。今後の動向に注目です。
このリリースに関するお問い合わせは、日本金属株式会社の総務部まで、また製品情報や技術情報についてはプロダクションプロセス・サポート部までどうぞ。
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