ヤンマーが持続可能な未来を目指して新たな挑戦
2025年1月29日から31日、東京ビッグサイトで開催される「ENEX2025 第49回地球環境とエネルギーの調和展」に、ヤンマーホールディングス株式会社とヤンマーエネルギーシステム株式会社が出展します。この展覧会では、環境配慮の観点から廃熱ソリューションを紹介し、カーボンニュートラルな企業活動を支援する取り組みを強調します。
ヤンマーの環境へのコミットメント
ヤンマーホールディングスは、持続可能な社会の実現を目指し「YANMAR GREEN CHALLENGE 2050」を策定。この挑戦ではグリーンハウスガス(GHG)を排出しない企業活動を基盤に、資源循環や環境負荷の低減に向けた様々な施策が盛り込まれています。特に廃熱からCO₂フリー電力を生成する新たなエネルギーソリューションは、その代表的な取り組みです。
拡張性豊かな廃熱発電システム
展覧会では、「廃熱発電システム」と「熱電発電システム」の二つのシステムが展示されます。廃熱発電システムは、比較的低温の排温水を活用し、小規模な熱源からの発電が可能です。これにより、温泉や工場といった実際の現場で幅広く利用できるよう設計されています。
一方、熱電発電システムは、高温ガス(350℃以上)の熱エネルギーを回収する技術で、ヤンマー独自のサーモサイフォン式熱交換器を使用。これにより、発電に必要な熱モジュールを均等に加熱し、高出力を実現しています。また、複数台設置が容易で、さまざまな用途に応じたフレキシブルな対応が可能となっています。
他社との協力による価値の創造
さらに、ヤンマーエネルギーシステムの「マイクロコージェネレーションシステム」とパナソニックの業務用空調機「吸収冷凍機」との連携も重要なポイントです。これにより、発電時に生じる廃熱を空調の冷媒として再利用する仕組みが提案され、効率的なエネルギー使用が実現します。
展示会の詳細
「ENEX2025」では、ヤンマーブースは小間番号1N-10に位置しています。参加者は、最新のエネルギー技術を直接体験し、企業活動におけるカーボンニュートラルへの道筋を探ることができます。
主な展示内容
- - 熱電発電システム(実機展示): 工場の高温ガスを利用し、発電を可能にするシステム。
- - 廃熱発電システム: 低温排温水から電力を生み出すパッケージ型の発電機。
これらは小型発電機としての開発が進んでおり、特に小規模な施設でも導入しやすい設計となっています。
未来を見据えたヤンマーの取り組み
ヤンマーは、その長い歴史の中で培った技術力を基に、2030年までに持続可能なエネルギーソリューションを提供していく所存です。これにより、企業活動がもたらす環境負荷の低減を図りつつ、「A SUSTAINABLE FUTURE」をリードする存在であり続けることを目指しています。
一方で、ヤンマーは現在実用化への道を進めている技術だけでなく、今後の開発においても環境と調和した新しいソリューションを志向し続けます。詳細な情報は、ヤンマーの公式ウェブサイトやENEX2025のページで随時更新されていますので、是非チェックしてみてください。