年末年始の宴会シーズンに知っておきたい二日酔い対策とお酒の飲み方
年末年始は忘年会や新年会など、乾杯の機会が多くなる季節。当然、楽しい時間を過ごす一方で、翌朝の体調を心配する方も多いのではないでしょうか。鏡に映った自分の顔がむくんでいたり、頭がぼんやりしたりすると、「昨日飲みすぎたかもしれない」と後悔することもあります。しかし、こうした体調不良は単なる二日酔いではなく、体内の水分や代謝バランスが崩れた結果、身体的・精神的なパフォーマンスが低下している証拠なのです。
二日酔いを体験した人は4割超
大正製薬の調査によると、全国の20歳以上の男女1000人のうち、415人が二日酔いを経験したことがあると回答しました。つまり、4割以上の人が過去に二日酔いの辛さを味わったことがあるというわけです。あなたもそのうちの一人かもしれませんね。
医師に聞いた二日酔いの仕組み
済生会横浜市東部病院の谷口英喜先生によると、翌日の体調不良の本質は‘脱水’と‘肝臓の疲労’にあります。アルコールの分解には多くの水とエネルギーが必要で、肝臓がフル稼働すると全体の代謝が低下するのです。特に冬の季節は、暖房による乾燥も影響し、知らず知らずのうちに脱水状態に陥りやすいのです。
二日酔いにならないための5つのルール
1. 食事を取ってから飲む
空腹で飲むとアルコールが急速に吸収されます。飲む前に軽い食事、特に脂質とたんぱく質を含むおつまみを選ぶと、吸収を緩やかにし、肝臓への負担も軽減されます。
2. チェイサーを欠かさない
「1杯のお酒には1杯の水」を心がけましょう。アルコールは大量の水分を体外に排出するため、チェイサーを飲むことで脱水を防ぐことができます。
3. 魚介類をおつまみに
肝臓の機能を高めるタウリンを含むイカやタコなどをおつまみとして取り入れることで、アルコールの分解を助け、翌朝のダメージを軽減することができます。
4. 昨日の水分補給を意識する
二日酔いによる頭痛やだるさは脱水と低血糖が原因です。起床後は経口補水液やスポーツドリンクで水分と電解質を補うことが大切です。
5. 食事に栄養をプラス
翌朝はお粥や味噌汁など、ブドウ糖を含む軽い食事を摂ることで、エネルギーを補給し、体調を回復させましょう。特にビタミンB群やたんぱく質を含む食事が効果的です。
栄養素で二日酔いを防ぐ
二日酔いを防ぐためには、栄養素を意識的に摂取することがポイント。特に、肝臓をサポートするタウリンや、抗酸化作用のあるポリフェノール、エネルギーを作るビタミンB群は欠かせません。これらを上手に料理に取り入れながら、健康を維持し、楽しい宴会シーズンを過ごすことができます。
まとめ
飲みすぎた翌朝を後悔する前に、今回紹介した知識を活用し、楽しく健康的な年末年始を迎えましょう。正しい飲み方とリカバリー方法を心がければ、翌日のパフォーマンスをより良いものにすることができます。楽しい宴会を心がけつつ、身体の健康も大切にしていきましょう。