データと知財が融合する未来を見据えたセミナーレポート
2023年12月18日、東京都港区にある日経ホール&カンファレンスルームで、AOSデータ株式会社が主催する大規模なセミナーが開催されました。テーマは「生成AI『AI孔明』を核としたデータエコシステムと知財エコシステムの融合プラットフォーム」。このセミナーは、多くの企業関係者や専門家が参加し、データと知的財産の重要性が一層認識される機会となりました。
開会挨拶とAOSデータ社の概要
AOSデータ社の代表取締役社長、佐々木隆仁氏がセミナーの開会挨拶を行い、同社の沿革や提供するサービスについて述べました。1995年の設立以来、同社はデータの復元やクラウドバックアップ、リーガルテックの分野で確固たる位置を築いてきました。特に生成AI「孔明」は、企業の非公開データを安全に活用できる環境を提供し、業務効率化や特許戦略の支援に寄与しています。企業活動の「攻め」と「守り」を同時に支えるこのプラットフォームは、競争力向上にも大きな期待が寄せられています。
データエコシステムセッション
データ共有とドライブシステムIDX
このセッションでは、AI・DXデータカンパニーのカンパニーバイスプレジデント加藤雄三氏が「IDX」について詳細に解説しました。IDXは企業のM&Aや機密情報の管理に特化したバーチャルデータルームの技術を活用しており、安全かつ効率的なデータ管理が可能です。特に3種類のストレージが提供され、データの用途や種類に応じた適切な管理が行えます。
リアルタイムデータ保護の重要性
続いて、クラウドデータカンパニープレジデントの清本光彦氏が、データバックアップサービス「AOSBOX Business Pro」を紹介。自動バックアップ機能に特化したこのサービスは、特にランサムウェア対策といった観点からも高い評価を得ています。9,000社以上が導入しており、その高い信頼性が伺えます。
データ復旧技術と実例
データ復旧サービスカンパニープレジデントの菅野善之氏は、中小企業がバックアップをおろそかにしがちな現状を説明しました。同社のサービスを利用することで、データ損失のリスクを軽減する手段が整えられており、実際のデータ復旧事例をもとにその技術の高さを示しました。
法務・監査分野でのフォレンジック活用
リーガルデータカンパニーの池端滋人氏は、デジタルフォレンジックの需要が高まる背景を解説。特に裁判や訴訟での証拠収集としての役割が重要視されています。同社の研修や技術の進展が、法律の観点からも企業活動に貢献していることが強調されました。
知財エコシステムセッション
Tokkyo.Ai株式会社取締役の平井智之氏は、知財エコシステムにおけるAIの重要性を語り、特許の出願から管理までを効率化する新たなプラットフォームを紹介しました。AIを活用した特許文書の自動生成は、従来のプロセスを大幅に短縮し、研究者にとって利便性の高いシステムを提供しています。
総合セッション
最後に、AOSデータ株式会社CTOの志田大輔氏が、生成AI「AI孔明」によるデータと知財の融合が生み出す新たな価値について述べました。企業は膨大な情報を抱えているものの、それが分散しているため活用が困難です。AI孔明を用いることで、この情報を統合し、瞬時に有効活用する体制を整えることが可能です。さらに、ブロックチェーン技術を活用して製品の真正性を証明するシステムも導入されています。
まとめ
AOSデータ社のセミナーは、データと知財の融合の重要性を再確認する素晴らしい場となりました。参加者は、この新たなプラットフォームが企業活動に与える影響や可能性を実感し、今後の展開に期待を寄せています。来週には新たなフォーラムも開催予定で、さらなる議論が期待されます。
イベント情報
次回のフォーラム「AI孔明&DXフォーラム~データドリブン経営管理」は、2025年1月21日に開催されます。詳細やお申し込みは
AOSデータ会社の公式サイトにて確認できます。