視聴者をとりこにした最新テレビCMランキング発表!
近年、テレビCMは視聴者の心をつかむために様々な工夫が凝らされています。このたび、視聴者の注目を浴びたテレビCMを紹介する「テレビCMアテンションランキング」が発表されました。主催はREVISIO株式会社で、今回は2025年3月に放送されたCMを対象にしたランキングが公開されています。
テレビCMアテンションランキングとは
REVISIOは、地上波の関東キー局で放映されるCMを独自の技術で分析し、視聴者の「注視」を測定しています。CMの評価指標として用いられるのが「Cスコア」です。このスコアが高いほど、視聴者の目を引くことができたCMとされています。視覚的に魅力的なCMは、当然、より多くの人々の注目を集め、結果的に商品への関心を高めることが可能です。
3月のランキングから見える傾向
3月のランキングでは、1位が東宝の『アンダーニンジャ』の「雲隠くん」篇、2位も同じく東宝の『アンダーニンジャ』の「イベント」篇が占めました。両方のCMは、フジテレビでのみ放映され、いずれも60秒の長尺広告ということで、印象に残りやすかったとされています。
『アンダーニンジャ』は、実際に人気漫画が原作の映画であり、ヒット映画としての予告編効果も影響しているようです。映画の公開日が1月24日とあったため、3月に入ってからも多くのCMが放送されることに。興行収入も4月に入る頃には15億円近くまで達し、大ヒットを記録しています。
この映画のCMは、内容が多岐にわたるため、視聴者に多角的なアプローチがかけられたことも要因として考えられます。特に、キャッチーなメロディや独自のキャラクターが視聴者の脳裏に焼き付き、CMが視聴者に強くアピールしています。
注目のCMも多数
4位にランクインしたのは、マグミット製薬の「マグミット腸活体操」篇です。このCMでは、王林さんとサンリオの人気キャラクター・シナモロールが一緒になって楽しく体操をするシーンが描かれ、視聴者の笑顔を引き出しました。商品の効能である便秘解消を歌に乗せて紹介することで、親しみやすさを演出しています。
さらに、毎回テーマが異なるCMが注目を集めており、今月のピックアップCMとしてACジャパンの『むすびえ』による「こども食堂は、あなた食堂。」篇が挙げられます。松重豊さんがこども食堂の温かな雰囲気を体験する様子を描いており、視聴者に共感を与えるストーリー展開が評価されています。
テレビCMの効果を引き出すには
視聴者を引き込むCM作りには、科学的なデータに基づいた戦略が重要です。REVISIOのデータによると、視聴者が興味を持って視聴するためのポイントは多岐にわたります。具体的には、リズミカルな声掛けやキャッチーなキャッチコピーなど、視聴者の心を捉える要素が必要です。
制作過程で直感や経験だけではなく、こうしたデータを活用することで、効果的なCMを作り出すことが可能になります。REVISIOは14万本を超えるCMのアテンションデータを収集しており、それを元にしたCM制作のノウハウを提案しています。
今後も、視聴者の心をつかむCMの登場に期待が高まります。現代の広告業界において、CM制作の鍵は視聴者の「見たい」と思わせる力に他なりません。視聴者の注目を引くCMのアイデアを構築するための情報を、今後も提供していく予定です。