子育て期の女性の活躍を促進するママボノ、東京都女性活躍推進大賞受賞

ママボノが東京都女性活躍推進大賞を受賞

2024年度、子育て中の女性によるNPO支援活動「ママボノ」が、令和6年度「東京都女性活躍推進大賞特別賞＜地域部門＞」を受賞しました。この活動は、育児をしながら社会貢献を目指すプロボノプログラムで、育休中や離職中の母親が自らの経験を活かしてNPOや地域の活動を支援しています。

ママボノとは何か？

NPO法人サービスグラントが運営する「ママボノ」は、2013年に始まりました。日本では結婚や出産後、約30%もの女性が離職するという実態があります。また、復職を希望するも、多くの女性が不安を抱えているため、相互に支え合うチーム活動を通じて、安心して復職へ向かえるような環境を整備しています。

「ママボノ」では、育児中の母親同士でチームを組んでプロボノに参加し、それぞれのスキルや経験を活かして社会的課題に取り組みます。例えば、育児の合間を縫ってのミーティングやプロジェクトの進行に伴い、パートナーや家族との協力も不可欠です。これにより、女性たちは仕事と家庭を両立させる力を培うことができるのです。

活動実績と成果

サービスグラントは設立以来、多くのプロジェクトを通じて2,000件以上の支援を行ってきました。「ママボノ」も魅力的な成果を上げており、2024年度で12年を迎えるこのプログラムには、755名が参加し、117団体を支援しています。特に注目すべきは、参加者の約80%が「復職に向けた不安が解消された」と回答している点です。

支援活動の効果

調査によると、99.7%の参加者がプロジェクトに対して良い印象を持っており、異業種のママたちと共に活動することで新たな視野を得、成長に繋がる要素があったとの回答が寄せられています。さらに、キャリアに対するポジティブな変化を実感した参加者も多く、スキルを再評価する機会があることが、自信を高める一因となっています。

復職後の支援とネットワーキングの強化

ママボノは2022年度から、子育てが一段落し復職した女性向けの新たなプロボノプログラムの試みも始めています。NPOのメンタリングを行う２日間のワークショップや短期間でのプロジェクトが行われ、参加者が他の女性とつながる機会も用意されています。今後は、参加対象をより広げ、さらなる取り組みを実施していく予定です。

今後の展望

「ママボノ」は、ただ社会課題の解決を目指すだけでなく、参加する女性たちのエンパワーメントも図っています。特に、復職後も社会貢献に意欲的な女性たちにとって、スキルや経験を活かせる場として素晴らしい機会を提供しています。多様なネットワーキングの場を提供し、る支援の輪を広げていく活動が期待されます。

受賞により、さらなる注目を浴びることとなった「ママボノ」は、今後も多くの女性たちの活躍を支援し、明るい未来を築く手助けを続けていくでしょう。