袋井市の中小企業デジタル化成果発表会
静岡県袋井市にて行われた『袋井市中小企業等デジタル化推進業務成果発表会』が、地域の中小企業におけるデジタル化の取り組みを共有し、成功事例を発表する場となりました。
イベントの概要
この発表会は、株式会社フォーバルが袋井市の主催で実施した中小企業のデジタル化支援事業の成果を示すことを目的としています。フォーバルは、行動指針として「新しいあたりまえ」で新たな世界創造を掲げ、事業者のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進する専門家を派遣しました。
フォーバルの支援の下、今回の取り組みでは、袋井市内の中小企業が専門家の伴走支援を受けながら、自社の業務デジタル化を実現。特に注目の3社が発表を行い、実績や得られた教訓を伝えました。
登壇者
このイベントには、袋井市の副市長である大河原幸夫氏をはじめ、事業参加企業の代表者や業界の専門家が登壇し、企業が直面する課題とソリューションを議論しました。参加者の中には袋井市産業部部長や地域の信用金庫の担当者も含まれ、各種意見が交わされました。
デジタル化の取り組み
発表会では、3社の企業がそれぞれの取り組みについて具体的に報告しました。これらの報告を通じて、デジタル化がどのように業務の効率化に寄与したか、また直面した課題とは何かが明らかになりました。
参加企業の事例
1.
株式会社THE BLUE OCEAN では、学生インターンを通じて静岡の企業のDXを推進するための構想を話しました。自社のDX診断での課題を解決するため、コミュニケーションツール「LINEWORKS」を導入し、情報共有を円滑に進めることができました。
2.
株式会社ひしだいパックスは、業務の紙ベースからのデジタル化を進める中で、業務フローの可視化を実施。結果、入庫状況の確認がデジタル化され、業務効率が向上しました。
3.
丸明建設株式会社はデータの一元管理を目指し、スケジュール管理やコミュニケーションの改善を図りました。特にMicrosoft365を活用した業務運用の見直しが重要視されています。
パネルディスカッション
発表の後、参加者たちによるパネルディスカッションが行われました。中小企業がDXを進めるための課題や伴走支援の利点について深堀りし、多くの意見が交わされました。
主な議題
- - 企業のDXへの挑戦 : デジタル化が進まない原因は主に「可視化の難しさ」と「人材確保」の問題であるとの意見が多く上がりました。
- - 支援を必要とする企業の特定 : 特に人手不足やリソースが限られた中小企業に対する支援の必要性が強調され、効率化を目的とした事例が共有されました。
今後の展望
袋井市役所の産業部からは、今回の発表会の成果が地域の企業にとって有益であることが期待されているとのコメントがありました。また、フォーバルは地域経済を活性化させるため、今後も伴走支援に取り組む姿勢を表明しました。
この成果発表会を通して、多くの企業がDigital Transformationを進めるヒントを得たことでしょう。袋井市が地域の経済活性化に向けて更なる取り組みを進めていくことが期待されます。