旭化成ファーマ、新たな骨ケアの形を提案するHers HeAlth設立

旭化成ファーマ、新たな試み

旭化成ファーマが新たに設立した「Hers HeAlth Technologies Inc.」は、女性の健康を支える新しい骨ケアに挑むヘルスケアベンチャーです。設立の背景には、2024年に開始予定のWebサービス「メディカルほねチェック」の実証実験があります。このサービスは、骨密度検査を希望する女性と、検査を受け入れる医療機関をマッチングさせるものです。

Hers HeAlthの目標は、骨の健康に関心を持つ女性たちと医療機関をつなぎ、骨粗鬆症による骨折を未然に防ぐことにあります。これにより、女性の生活の質（QOL）の向上や健康寿命の延伸、さらに医療費の抑制を目指します。

新会社の詳しい情報

Hers HeAlthの設立は2025年5月23日で、代表には旭化成ファーマから出向した大黒聡氏が就任します。企業所在地は東京都千代田区にあり、事業内容は骨を中心にした公的医療保険外のヘルスケアサービスです。新会社の設立は、Co-Studioとの連携によるもので、目的は企業からの新事業創出を迅速に社会に実装することです。

骨健康の重要性

骨粗鬆症は女性に多く見られる健康課題であり、姿勢や見た目、さらにはキャリアにまで影響を及ぼします。特に大腿部の骨折は、患者自身の生活の質だけでなく、医療や介護にかかる負担にも多大な影響を与えます。日本では年間約12万人が新たに大腿骨近位部骨折を経験しており、これに関連する医療費は年間7千～8千億円と推計されています。

新しいヘルスケアモデルの必要性

医療技術は進歩していますが、骨折患者は依然として増え続けています。これは、骨粗鬆症の予防や早期のケアが社会に広がっていないことを示しています。Hers HeAlthは、医療と日常生活との間にあるこうした見過ごされがちなニーズに応える新しいアプローチを提供し、女性の健康と美しさを支えることを目指しています。

代表者の想い

Hers HeAlthの大黒聡は、「女性の健康課題は、日常生活の中で多くの人が直面しているにもかかわらず、日本ではまだ十分に注目されていない」と感じています。自らの経験を基に、ヘルスケアモデルの新しい形を提案し、女性が自分らしく生きるためのサポートをしたいとしています。彼のビジョンは、単なる健康維持に留まらず、すべての女性が自分らしい生活を送る未来の実現です。

旭化成ファーマの青木社長も、この新たな取り組みが患者中心の医療の一環として社会貢献につながることを期待しています。また、「Hers HeAlth」が日常生活と医療をつなぐ架け橋となり、新しい価値を提供する役割を果たしていくことを強調しています。

まとめ

Hers HeAlthの設立を通じて、旭化成ファーマは女性の健康管理に新たな光を当て、骨の健康を基盤にした持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。これからの展開から目が離せません。女性たちが健康で自信を持って年齢を重ねることができる未来を期待して、Hers HeAlthの活動に注目していきましょう。