大阪松竹座で「七月大歌舞伎」開幕
今年の7月5日(土)に、大阪松竹座で「七月大歌舞伎」が幕を開けます。この公演は、関西の歌舞伎界での特別なイベントとして位置づけられています。片岡仁左衛門、中村鴈治郎、中村扇雀など、名だたる上方歌舞伎の俳優が集結し、ベテランから若手までの豪華な顔ぶれで、観客を魅了します。
親子襲名披露公演
この公演は、八代目尾上菊五郎と六代目尾上菊之助親子の襲名披露となり、歌舞伎ファンにとって大変特別なものです。295年と長い歴史を持つ大名跡が受け継がれ、期待感が高まります。特に注目されるのは、六代目菊之助が演じる舞踊『羽根の禿』。これは江戸吉原で禿が羽根つきを楽しむ姿を描いたもので、彼の優れた技術が披露されます。
多彩な演目を堪能
他にも、八代目菊五郎が演じる『うかれ坊主』や、音羽屋ゆかりの演目『梅雨小袖昔八丈 髪結新三』、舞踊劇の名作『土蜘』など、バラエティ豊かな演目が揃っています。これらの演目では、江戸時代の風物や文化を楽しむことができます。特に『土蜘』では、八代目菊五郎が嵯峨野の僧に扮し、六代目菊之助が侍女・胡蝶を演じることで、歌舞伎の奥深い魅力を体感できます。
船乗り込みイベント
さらには、七月大歌舞伎の開幕に先駆けて、7月1日(火)には「船乗り込み」が行われます。この歴史ある行事は、江戸時代より続く伝統で、歌舞伎俳優が江戸や京都から大阪へ向かう際の儀式です。昨年、ぴあ関西40周年を記念して、ぴあ船が20年ぶりに出航します。チケットの抽選申し込みは6月14日(土)からスタートし、大人気が予想されます。
このイベントでは、参加者は俳優が乗る船に伴走し、鐘や太鼓の演奏を楽しみながら、夏の風情を満喫することができます。和の雰囲気を感じつつ、迫力ある歌舞伎の世界を体験してください。
チケット情報
「七月大歌舞伎」の公演は、7月5日から24日までの期間で行われますが、10日と17日は休演日となっています。チケットは一等席が22,000円、二等席が11,000円、三等席が6,000円と手頃で、4歳以上はチケットが必要です。ご興味のある方は、ぜひ早めのチケット購入をお勧めします。詳しい情報については公式ホームページをチェックしてください。
この機会に、伝統の舞台とその背後にある文化を体験し、ぜひ夏の特別なひとときを楽しんでください。