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福島県磐梯町とAnother worksが連携協定

福島県磐梯町が、株式会社Another worksと包括的な連携協定を結び、新たな行政モデルの実現に向けた取り組みがスタートしました。この協定は2025年12月23日に締結され、公務員の複業を促進することで、職員のスキルアップや人材育成を目指します。

公務員の複業解禁の背景

2025年6月、総務省は「地方公務員の兼業に関する技術的助言の通知」を発表しました。この通知により、多くの自治体で複業が解禁され、特に営利企業での兼業が条件を満たせば認められるようになりました。この動きは、人口減少や高齢化、行政課題の複雑化といった社会変化に対する対応策として位置付けられています。公務員に求められるのは、専門性のあるスキルの確保と、民間との連携の強化です。これにより、職員自身のキャリア形成や自己実現も支援されることが期待されています。

Another worksは、複業を通じたスキルアップやキャリア形成の重要性を説いており、2019年5月の創業以来、複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を展開しています。このプラットフォームは、企業や自治体と、複業を希望する個人とのマッチングを行うもので、7年間で累計10万人以上が登録、2,500社以上の企業が導入しています。今後も「複業クラウド」を通じて人々の挑戦が広がる社会の実現を目指し続けます。

実証実験の目的と内容

磐梯町との協定に基づく実証実験には、2つの主要な目的があります。

1. 職員の複業促進と組織改革
磐梯町の職員が「複業クラウド」に登録し、実際に複業に取り組むことで新たな視点やスキルを獲得します。これが職員のモチベーションを高め、組織全体のパフォーマンスの向上につなげることを目指します。また、複業が職場環境や社員のエンゲージメントにどのように影響を与えるのかを調査・検証します。具体的には、職員の登録を促す活動や複業についての共同調査、研修などが行われる予定です。

2. 次世代行政モデルの確立
本取り組みは、Another worksが提唱する「次世代型行政組織」のモデルを磐梯町で実証することを目指しています。これまでの外部人材が一過性で行政に関与するのとは異なり、公務員と複業人材が対等な立場で協働し、地域課題に継続的に取り組む形を目指します。この新たな官民共創モデルは「磐梯モデル」として、全国の自治体へ横展開されることを期待されています。

磐梯町の魅力

磐梯町は、東京都心から約200kmの位置にあり、磐梯山を望む美しい自然環境が魅力の町です。歴史的には、平安時代からの仏教文化の中心地として知られ、慧日寺などの文化遺産があります。また、名水から作られる日本酒や地場産の蕎麦などのグルメも楽しめるのが特徴です。

このような豊かな自然と文化を背景に、磐梯町は新たな行政モデルを胎動させています。地域のディスカッションがどのように進化し、成功していくのか、その行方に注目が集まります。

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株式会社Another worksについて

Another worksは、複業を通じて新しい働き方の普及を目指すITベンチャー企業です。主力である「複業クラウド」を利用して、多様な目的を持った複業を社会に浸透させていくことを目指しています。代表の大林尚朝氏のリーダーシップのもと、挑戦を支援する環境の整備や、働き方の変革を実現していくことに力を注いでいます。

所在地：東京都港区虎ノ門5丁目13-1
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