嘉麻市とリミックスポイント、災害応援協定を結ぶ
2026年8月6日、福岡県嘉麻市において、株式会社リミックスポイントと日本蓄電池株式会社は災害時応援協定を締結しました。この協定は、両社が共同出資した私募ファンドを通じて開発した、嘉麻市内にある系統用蓄電所「NC口春蓄電所」を防災活動に活用し、地域の防災力を強化するとともに市民サービスの連続性を確保することを目的としています。
当日、式典には嘉麻市の佐伯憲子市長や、リミックスポイントの高橋由彦社長、日本蓄電池の漆原秀一社長が出席しました。式典では、協定締結に際して双方から災害時に役立つポータブルバッテリー10台が嘉麻市に寄贈されました。
共同の地域インフラとしての蓄電所
この「NC口春蓄電所」は、通常は電力需給の安定に貢献する側面を持ちつつ、災害が発生した際には地域住民への電力供給拠点としても機能します。両社は、この蓄電所を地域の重要なインフラとして位置付けています。
リミックスポイントは、2029年3月期までに高圧系統用蓄電所32か所の開発を計画しており、そのうち20か所以上は自社保有を予定しています。今回の協定によって、同社は3拠点目の締結を実現し、地域との連携を強化しながら防災対策に着手することになります。
地域防災体制の強化に向けた協力関係
この協定の根底には、大規模な災害や停電に備えた自治体と民間企業の連携があり、効率的な支援体制の構築が期待されています。物資の提供や人員の派遣、電力の供給といった支援を平時から備えておくことが目指されています。
また、系統用蓄電所は外部コンセントを備えており、災害時には資格を有する技術者が操作し、溜め込まれた電力を供給することが可能です。この電力は、ポータブルバッテリーやスマートフォンの充電等に役立ちます。災害時には、充電されたポータブルバッテリーを用いて、避難所や災害対策本部への電力供給が促進され、地域の機能維持が支援されます。
発電量に関する期待
非常時に必要な電力量について、2人世帯が72時間で必要とするのは約17kWh(1日あたり約5.6kWh)とされています。定格容量が約8MWhであるこの蓄電所では、72時間で約470世帯への電力供給が可能です。このように、蓄電所は災害時において地域の重要なインフラとして機能することが期待されます。
リミックスポイントはこの系統用蓄電池を「収益を生み出すエネルギーインフラ」であり、同時に「地域防災を支える社会インフラ」と位置付けています。今後も自治体との連携を強化しながら、地域社会の課題解決と企業価値の向上を目指して活動を続けるとのことです。
施設概要
- - 施設名: NC口春蓄電所
- - 所在地: 福岡県嘉麻市
- - 定格出力: 1,975kW
- - 定格容量: 8,146kWh
- - 蓄電システム: CATL製
- - PCS: TMEIC製
この協定は、リミックスポイントと日本蓄電池が地域防災にどのように貢献できるかを示す具体的な一歩となるでしょう。今後、さらなる地域との連携を期待しています。