多言語対応の日本酒・焼酎メニュー「Sake Rink」が新登場
近年、訪日外国人旅行者が急増し、特に日本食と日本酒が人気の目的となっています。2024年には日本を訪れる外国人観光客の数は、過去最高の3,690万人に達すると予想されています。これに合わせて、飲食店ではインバウンド旅行者向けの多言語メニューが求められていますが、特に酒類メニューの対応には課題が残されています。
サービス誕生の背景
「Sake Rink(サケリンク)」は、外国人観光客が日本酒や焼酎をより深く楽しむために、飲食店用のモバイルQRコードメニューを導入します。現在、多くの飲食店では料理メニューの多言語化が進む中、酒類メニューについては十分な情報提供がなされていないのが現状です。特に日本酒に関する情報は不足しており、商品名だけでは、その魅力が伝わりにくいのが問題です。
第一の課題として、日本酒の商品名が英語で表記されているだけでは不十分で、詳細な解説がなされていないことがあります。日本酒には多くの情報が含まれており、それをしっかりと伝える必要があります。
第二の課題は、提供方法や量の正確な説明が不足している点です。飲み方やその意味に関する情報がないため、外国人には理解されにくい部分があります。
そして第三の課題は、日本独自の飲酒文化やマナーが紹介されていないことです。これらの要素が欠けていると、外国人観光客は本来の日本酒の楽しみ方を体験することができません。
Sake Rinkのサービス概要
「Sake Rink」は、飲食店専用のQRコードを使用し、5カ国語に対応したモバイルサービスを提供します。このQRコードをスキャンすることで、食事を楽しむ外国人旅行者は、自分のスマートフォンから日本酒や焼酎の詳しい情報を得ることができます。対応言語は、韓国語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、タイ語、そして日本語です。これにより、日本酒に詳しくない日本人客にも役立つ情報が得られます。
飲食店では、パソコンやモバイルから直接酒類の商品を登録し、販売単位や価格も自由に設定できます。また、売切れた商品は非表示にできたり、おすすめ商品には特別マークがつけられるなどの機能も有しています。
さらに、Sake Rinkでは条件検索機能が充実しており、特定名称や日本酒度、原産地などで絞り込んで酒を選ぶことが可能です。また、販売単位ごとの価格比較が容易な並び替え機能も備わっています。これはインバウンド客にとって非常に便利なサービスです。
無償でのサービス利用
このサービスは、飲食店が無料で利用可能であり、初期費用や利用料は一切かかりません。収益はSake Rinkのサイトに掲載される酒類ブランドからの広告収入によって賄われます。ビールやノンアルコール飲料、カクテルなど、多様な種類の酒類も登録可能です。
利用申し込みは、SURF JAPANのホームページ内にある飲食店向け申請サイトから行え、申請後はSake Rink管理者アカウントにより、さまざまな機能を利用することができます。新商品が市場に出た場合も迅速にデータを更新し、24時間以内に新しい情報を登録することが可能です。
まとめ
「Sake Rink」は、インバウンド観光客に対して日本酒や焼酎の魅力を伝える強力なツールを提供します。外国人旅行者が、日本の飲食文化をより深く理解し、楽しむ手助けをすることで、訪日客の体験が豊かになることを期待しています。今後、日本全国の酒蔵にも多言語対応のモバイルサイトを提供し、ますます多様性のある飲食体験を展開していくことでしょう。サーフジャパンが手掛けるこのサービスは、訪日外国人観光客に喜ばれること間違いなしです。