ニチレイ・ロジスティクスでのIoT活用事例
IoTと生成AIの革新が、ニチレイ・ロジスティクスエンジニアリングの業務を劇的に変えています。MODE社が提供するIoTプラットフォーム「BizStack」を通じて、冷凍物流事業の効率化に成功し、DX(デジタルトランスフォーメーション)の具体的な成果を確認できるようになりました。
導入の背景と課題
ニチレイロジグループの一員であるニチレイ・ロジスティクスエンジニアリングは、日本全国に点在する冷凍倉庫の運営を行っています。彼らは冷凍機の運転状況を常時監視する必要がありますが、過去にはいくつかの課題を抱えていました。
まず、データの一元管理が困難でした。冷凍機に接続されたセンサーや制御システムが各メーカーで異なり、それぞれの拠点で個別に監視するしかなかったのです。
また、作業効率が低下していました。担当者は各拠点の稼働データを手動で収集する必要があり、小規模な倉庫では近隣の拠点に出向くことも頻繁でした。特に、冷凍機の異常が起きた際には、メール通知だけでは状況が把握できず、現場に急行する必要がありました。夜間や休日の対応は特に負担が大きく、迅速な行動が求められる場面でもその対応が難しい状況でした。
BizStack導入後の成果
「BizStack」を導入した結果、ニチレイ・ロジスティクスエンジニアリングは大きな成果を収めました。まず、全国の冷凍倉庫から集められた稼働データが、クラウド上で一元管理されるようになりました。これにより、広範なデータをリアルタイムで確認でき、エリアマネージャーや本部の管理者が迅速かつ的確な意思決定を行えるようになりました。
さらに、業務効率が大幅に向上しました。従来、紙で行われていた日報承認プロセスがデジタル化されたことで、時間が短縮されました。現場への訪問頻度が減少したことで、夜間や休日の対応も効率化され、担当者の業務負担軽減につながりました。
データ活用の面でも革新が見られました。個々の拠点間で稼働データを比較することが容易になり、冷凍機の運転効率や省エネ対策に向けた知見が蓄積されました。これらのデータは将来の施設運用の最適化や長期改善計画においても活用されています。
導入にあたってのポイント
ニチレイ・ロジスティクスエンジニアリングが「BizStack」を採用した理由は、多くのカスタマイズに柔軟に対応できる点や、迅速な対応力、そしてコストパフォーマンスの高さにあります。彼らはプロジェクト初期から現場調査を行い、導入後も迅速に改善要望に応える体制を整えています。また、大手ベンダーを凌ぐコスト効率を実現し、デジタル化を進めています。
今後の展望
今後、ニチレイ・ロジスティクスエンジニアリングは、全国にある冷凍倉庫へのシステム展開を推進し、さらには他システムとの連携を進めていく計画を立てています。さらにニチレイグループ外の冷凍倉庫や食品企業にも、「BizStack」をベースにした付加価値サービスを展開する構想を描いています。MODEもこの取組みを支援し、業界全体の生産性向上に寄与するための連携を強化していきます。
BizStackとは
「BizStack」は、企業の現場におけるDXを加速させることを目的としたソリューション型のIoTプラットフォームです。AIを駆使し、企業内のデータを収集・蓄積・活用することで、リアルタイムな情報共有を実現します。
会社概要
MODE, Inc.はアメリカ・シリコンバレーに本社を置くスタートアップで、製造、物流、建設業界など様々な分野で活用されるIoTプラットフォーム「BizStack」を展開しています。