中国銀行とTKCが国際ビジネスを加速するための契約を締結
2025年7月31日、株式会社TKCは中国銀行と「海外ビジネスモニター(OBM)」についてのビジネスマッチング契約を結びました。この取り組みは、中国銀行が海外進出を目指す企業に対し、OBMを紹介し、その導入をサポートするもので、約970名の税理士や公認会計士がその役割を担います。
OBMとは何か?
OBMは、海外子会社の財務状況を見える化するクラウドサービスです。日本の親会社は、海外子会社が地元の会計システムからデータをアップロードすることで、その情報を親会社の科目体系に組み替えて閲覧できます。この仕組みにより、企業は最新の財務データをリアルタイムで把握でき、言語の壁を越えて日本語または英語で確認できるため、迅速な意思決定を支援します。OBMには内部監査支援機能が組み込まれており、誤りや不正の早期発見が可能です。この特許技術も評価に繋がり、これまでに1740社以上がOBMを活用するに至っています。
増加する利用企業数の背景
日本企業は、海外の子会社における管理業務に多くの課題を抱えています。OBMを導入することで、これらの企業は日本に居ながらにして海外子会社の管理ができます。高額な業務統合パッケージを敷くことなく、低コストで導入可能なため、金融機関の取引先企業を中心に急速に導入が進んでいます。これにより、中国銀行とTKCはさらなる連携の強化を目指し、中国銀行の顧客の海外ビジネス展開を幅広く支援していきます。
OBMの特長
- - 積極的な財務状況の把握:日本親会社は、海外子会社の業績や全取引をいつでも確認でき、正確なデータに基づいて意思決定が行えます。
- - 国を越えたデータの即時確認:インターネット環境があれば、どこでも日本語または英語で最新の情報が得られるため、時差や国境の障害を感じないビジネスが実現します。
- - ミスや不正を未然に防止:デジタル化された膨大な仕訳が分析され、リスクを抽出できるため、監査前の準備にも役立ちます。
最後に
TKCと中国銀行の協力によって、今後の日本企業の海外展開がよりスムーズになり、国際ビジネスの可能性はますます広がっていくことでしょう。両社のビジネスマッチング契約は、他の金融機関との提携も含め、これからの市場での競争力を高める重要な一歩となります。協力の強化により、具体的な支援策がどのように進化していくのか、引き続き注目が必要です。