高校生と政治参画
2025-07-18 17:28:07

高校生の政治参画を促進する「主権者意識向上カリキュラム」

高校生の政治参画を促進する「主権者意識向上カリキュラム」



2023年6月5日、宮城県にある仙台第二高等学校で、公益社団法人日本青年会議所(JC)が新たな教育プログラムを導入しました。このプログラムは、若者の政治参画を促進することを目的とした「主権者意識向上カリキュラム」です。選挙権が18歳以上に引き下げられてから10年が経過する中、特に今後の選挙シーズンを迎えるにあたり、若い世代の政治に対する意識向上が求められています。

近年の総務省のデータによれば、若者の投票率は依然として低迷しており、特に18歳と19歳は35.42%、20代は33.99%と、投票参加が少ない状況です。「主権者意識向上カリキュラム」はそんな現状を打破すべく立ち上がった教育プログラムであり、全国の高校で実施されています。

このカリキュラムは第1部と第2部の2つのセクションに分かれています。第1部では、学生たちがアニメを視聴し、キャラクター同士の意見の対立を見つつ、自分の「推し」に投票するという形で、選挙の仕組みを体験します。これにより、学生は自分の意見が社会に影響を及ぼす感覚を学び、多様な観点や少数意見を尊重する重要性を理解します。

続く第2部では、情報収集の方法について学びます。多様な情報が氾濫する現代において、如何にして真実を見極め、さまざまな視点から考えるかが焦点です。これにより、将来の投票の際に自信を持った選択をできるよう、基礎的な思考力を養うことが目的です。

5月24日にはグループディスカッションを通じて、多くの高校でこのカリキュラムが行われました。参加した高校生たちからは「アニメやディスカッションが楽しかった」「他の意見に触れられたことで、選挙について考える大切さを実感した」という感想が寄せられています。また、大分県では新たなトライアルとして、授業の後に期日前投票を実施する試みも開始されました。

教育は未来を担う若者たちに政治参加の重要性を伝える場として大きな意義を持っており、「主権者意識向上カリキュラム」を通して、より多くの高校生が政治的な意識を持ち、自らの意見を表明する勇気を持てることが期待されます。

今後もこのプログラムは全国で広がりを見せ、和歌山県、大阪府、東京都など多くの地域での実施が予定されているため、若者たちの政治参加がますます進むことが期待されています。


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