Oisixと日本草木研究所が協力して新たな国産スパイスを発見
東京を拠点とするオイシックス・ラ・大地株式会社が、国産スパイスの新たな挑戦を展開します。この度、同社が展開する食品サブスクリプションサービス「Oisix」が、日本の里山の可食植物を探求する「日本草木研究所」との初コラボレーションとして、鹿児島の森で自生する天然のマーガオを使用した「マーガオ香るサワラのオイル漬け」を、2025年12月4日より販売開始します。
国産マーガオの新たな利用法
既存の日本の林業は、木材やキノコ栽培中心の一次産業が多く、森林の可能性を最大限に活かしきれていないのが現状です。しかし、日本草木研究所は、林業従事者と共に新たな産業を創造することに挑戦しています。そこで、注目を集めたのが、鹿児島県の森に自生するマーガオです。これは、これまで「雑木林」として伐採対象とされてきたマーガオの実に、有用な利用価値が生まれることで、地域貢献を図ろうというプロジェクトです。
深い香りと豊かな味わい
新しく誕生した「マーガオ香るサワラのオイル漬け」は、山椒とレモングラスを融合させた清々しい香りが特徴です。このオイル漬けはしっとりとしたサワラのコンフィに仕上げられ、低温で調理されることで魚の旨味をしっかりと封じ込めています。スパイシーな余韻と魚のフレッシュさが絡み合うこの贅沢な一品は、食卓に新しい風を吹き込むことでしょう。
サステナブルな取り組みの一環
「Oisix」は、持続可能な小売業を目指してこれまでも様々なプロジェクトを推進してきました。今回のコラボレーションは、日本の森林資源の可能性を食卓に広げ、さらなる価値を創出しようとする試みです。このプロジェクトを遂行することで、国産マーガオを使ったメニューが「Kit Oisix」にも登場予定です。一般の消費者にその魅力を広めていくことで、日本の食文化を豊かにする役割を担います。
地元の業者の期待
鹿児島の林業従事者は、マーガオの実が食用であることを知らなかったと話しますが、この新たなプロジェクトは彼らにとっての希望見いだく機会になっています。生産者が自分の手で収穫したものが消費者の手に届き、食卓に並ぶことを非常に楽しみにしていると言います。今後、マーガオの収穫量の安定確保が課題ではあるものの、挑戦に向けて全力を尽くすと決意を示しています。
日本草木研究所について
日本草木研究所は、「日本の山を宝の山に」という理念のもと、新たな山の原生植物の活用に取り組んでいます。地方産業の活性化や持続可能な食材供給に寄与し、国際競争力を高めるために、全国の山々で商品開発を行っています。
Oisixの使命
「Oisix」は、2000年の設立以来、「つくった人が自分の子どもに食べさせられる食材のみを食卓へ」をコンセプトに、より安全で健康的な食品を社会に提供してきました。メンバーは、380,000人以上の会員を抱え、日本全国にその魅力を拡大しています。今後も「サステナブルリテール」の実現に向け、幅広いサービスを展開し、フードロスの削減を目指してまいります。
この新しい国産スパイス「マーガオ」と、その恵みを使った魅力的な商品が、これまでとは違う形で日本の食文化を彩ることに期待が高まります。私たちはこの取り組みを応援し、森の恵みを生かした持続可能な未来に向かって進むことを楽しみにしています。