山善が「テックタッチ」を人事システムで活用した背景と効果
株式会社山善は、デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)である「テックタッチ」を人事システム「SAP SuccessFactors®」に採用しました。この導入は、山善のデジタル融合戦略の一環として進められ、特にデジタル人材の獲得と育成を目指した施策において重要な意義を持っています。
導入の背景と選定プロセス
自社の基幹業務システム「SAP S/4HANA」にまず導入された「テックタッチ」は、経費精算システムやBIツールなどチャネルを広げて利用が拡大してきました。一方、従来の人事系システムでは、他社製のDAPを使っていましたが、操作が難しいために非IT人材が使いこなすには困難な側面がありました。これによりガイド作成に苦慮していた他、ライセンス費用の二重化やガバナンスの問題も発生していました。
このような背景から、山善は複数のDAPを比較検討し、「テックタッチ」の直感的な操作性、優れたカスタマイズ性、厚いサポート体制を評価。その結果、「SAP SuccessFactors®」への導入を決定しました。これにより、業務の見える化だけでなく社内全体のデジタル化も推進されることとなりました。
導入後の成果と効果
「テックタッチ」を導入した結果、特に経費精算システム「楽らく精算」での問い合わせ数や入力ミスによる差し戻しの減少が顕著に現れました。具体的には、問い合わせ対応にかかる時間と差し戻し件数がそれぞれ50%減少し、システム操作時間も平均5分短縮されました。
さらに、人事系システム「SAP SuccessFactors®」においては、約180本のガイドが必要でしたが、リプレイス後にはその数を約50本にまで集約しました。これによリ、保守性の向上が図られ、運用が格段に楽になったのです。「テックタッチ」はノーコードで操作ガイドが制作できるため、従業員が自ら作成することができ、その結果、作成されたガイドが迅速に利用者の画面に反映されるようになりました。
山善のコメント
山善のICT本部長である坂田正則氏は、「自社内で完全にガイドを構築できる点に魅力を感じた」と述べています。非IT社員でも簡単に操作できるため、迅速にユーザーのフィードバックを反映できる体制が整ったのです。これにより、従来ではなかなか対応できなかったシステム利用者のニーズにも応えることができるようになりました。変化が激しいビジネス環境において、「テックタッチ」が持つ内製化を促進する力が、今後のビジネスにおいて不可欠であると確信されています。
株式会社山善の概要
1947年に創立された山善は、産業機器や機械工具など多岐にわたる製品を手掛ける専門商社です。近年では、生産財や消費財に関わるソリューションを提供し、自動化提案や省エネ事業推進を行っています。Webサイトには、さらに詳細な情報が掲載されています。
株式会社山善
テックタッチの特徴
テックタッチ株式会社が開発した「テックタッチ」は、国内シェアNo.1を誇るデジタルアダプションプラットフォームです。ノーコードでのガイド作成を可能にし、多くの企業で効率的なシステム利用の促進が図られています。また、さまざまな受賞歴もあり、今後はAI機能の強化や新しいエージェントの提供に力を入れていく方針です。
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