AI健康相談の普及と信頼性に関する調査
株式会社テックドクターが、全国の480名を対象に実施した『AI健康相談・AI医療に対する意識調査』の結果が発表されました。この調査は、対話型AI(例えば、ChatGPT)への相談経験がある人とない人をそれぞれ240名ずつ選定し、AIによる健康相談への意識や信頼性、不安要因について探るものでした。
調査の背景と目的
時代が進むにつれて、ChatGPTなどの対話型AIが急速に普及しています。生活者は、医療機関に行く前にAIに症状を相談したり、日常的な健康管理をAIに頼ったりする傾向が見られ、このトレンドは特定のテクノロジー先進層だけでなく、幅広い年齢層に広がりを見せています。しかし、実際にはAI医療に対する信頼度や期待、不安感について十分なデータが不足しています。そこで、テックドクターは健康・医療分野におけるAIの信頼基盤を探るための調査を行うに至りました。
調査結果の概要
1.
AI利用経験者の割合:AI相談者の約5割、未経験者でも2割が健康や体調についてAIに相談したいという意向を持っています。
2.
健康不安時の相談先:AI利用経験者では約17.5%が健康不安時にAIを選択することが分かりました。また、60歳以上のAI利用者がこの選択肢を選んだ割合も高まりました。
3.
信頼度の構造:全体で約25.2%がAIは「医師よりは信頼できないが、友人・家族よりは信頼できる」と考えており、特殊な信頼位置を獲得していることが伺えます。
4.
受診前のAI相談利用:受診前にAIに症状を相談したいと考える人は約50%に上り、AI利用者では72.5%がポジティブな認識を示しました。
5.
AI医療への不安:最も多く挙げられた不安要因は「誤った判断・見落とし」で、これは約40%に及びます。未経験者も同様に、この不安を抱えているようです。
6.
日常健康データの信頼性:日常生活の健康データをもとにしたAI判断に対して、52.3%が「信頼性が高まる」と考えており、AI利用者では67.1%に達しました。
未来に向けた展望
本調査を通じて、AIが健康相談において信頼を獲得していくためには、医療データの信頼性や精度が必要だということが明らかになりました。また、日常的に蓄積される健康データが、AIの信頼性を高める要因として期待されています。テックドクターは今後、ウェアラブルデバイスなどを利用した健康データの収集に注力し、デジタルバイオマーカーの開発を進めていく予定です。これにより、AI医療がより多くの人々に受け入れられ、高度な健康管理が立ち上がることが期待されています。
この調査は、AIが医療の現場で果たし得る役割についての洞察を提供し、今後の医療DX(デジタルトランスフォーメーション)へ向けた方向性を示していると言えるでしょう。私たちの健康を守るAIの可能性は、ますます高まっています。