12月12日、株式会社パルラインが開催した特別支援学校の生徒たちによる販売会が大きな話題になりました。このイベントでは、深谷はばたき特別支援学校の生徒11人が、自ら育てた新鮮な野菜や手作りの工芸品を販売し、訪問者との交流も楽しみました。
生徒たちの力作が並ぶ販売会
この販売会は昨年に続き、2回目の開催となります。熊谷市のパルシステム熊谷センターで行われ、会場は1階の玄関とロビー。生徒たちが手がけた野菜や陶芸、木工、布革製品など多彩な商品が並びました。
訪れた職員たちは、商品が並ぶ光景に驚きと感動を覚えていました。特に、陳列された野菜はすべて100円という手ごろな価格設定もあって、買い求める人が相次ぎ、品切れが続出しました。「これ、全部買っちゃおうかな」と、嬉しそうに両手いっぱいの商品を抱えて帰る職員の姿が印象的でした。
生徒たちの成長と交流
販売会に参加した生徒たちは、自分たちが作った商品が売れることで得られる達成感や喜びを感じていました。販売を担当した田島志庵さんは、「収穫から包装まで大変でしたが、お客様とたくさん交流できて楽しかった」と振り返ります。お釣りを計算する経験も、彼にとって大きな成長につながったようです。
また、布革製品の販売を担当した飯島哲平さんは、「自分の作品を褒めてもらえて嬉しかったです。もっと頑張ろうという気持ちになりました」と、笑顔で話してくれました。このような前向きな感情は、彼らの自信を育む大切な要素となっています。
サポート体制と社会的包摂
今回の販売会には、学校のジョブコーチも参加し、生徒たちを支援しました。パルラインでは、障害者や長期無業者など、多様な背景を持つ人々の雇用を推進しています。ジョブコーチとして大貫智子職員は、「彼らが活躍する姿を見ると、やりがいを感じます。『仕事が楽しい』と言ってもらえることが何より嬉しいです」と話します。
さらに、セットラインでは特別支援学校の卒業生も活躍しており、全体で80人以上の障害者が現在の職場で重要な役割を果たしています。今回のイベントに参加した生徒たちも、「職員のみなさんは優しく、働くのが楽しみです」と、嬉しそうに語ってくれました。このように、皆が働きやすい環境づくりを目指して、小さな一歩を重ねていく姿勢が感じられました。
未来に向けた展望
パルラインの取り組みは、多様な人々に雇用機会を与え、共に成長していくことです。障害者をはじめとする職場での雇用定着を図り、社会全体で理解を深めていくことを彼らは目指しています。
今後も、パルシステムグループは障害者や就労困難者など、さまざまな背景を持つ人たちが共に活躍できる職場を目指して努力し続けます。私たちもその姿を応援し、全ての人がより良い未来を築けることを願います。