奈良博特別展情報
2025-04-17 09:37:31

奈良国立博物館が送る『三千世界』名宝百三十撰 リリース

奈良国立博物館が贈る特別記念出版『三千世界』



奈良国立博物館が開館130周年を迎え、特に注目すべき記念出版が発表されました。名を冠する『三千世界 奈良国立博物館 名宝百三十撰』は、仏教美術に特化した内容であり、本書に収められた130件の名宝が特別展「超 国宝―祈りのかがやき―」に合わせて発刊されます。この出版物は、2025年4月より一般販売が開始される予定です。

記念出版の特長


この写真集は、約2000点のコレクションの中から厳選された作品を紹介しています。美術図書出版を手掛ける求龍堂が制作した本作では、全ての作品が新たに撮り下ろされ、独特のレイアウトで目を引くビジュアルを実現しています。特に、名宝の写真は、著名な写真家・六田知弘の手によって撮影され、細部にわたる繊細な美しさが際立っています。深い黒の背景に浮かぶ作品は、まるで宇宙に浮かぶ星のようです。

仏教美術の壮大な歴史


書名『三千世界』は、仏教における宇宙の広がりを象徴する言葉として選ばれました。この本に収められた名宝は歴史を越え、時代に翻弄されながらも脈々と受け継がれています。奈良国立博物館が所蔵する各種文化財を紹介する本書に込められた思いは、作品を通じて人々の「祈り」を感じてもらいたいという願いでもあります。

魅力的な作品の数々


名宝130件の選定には、飛鳥時代から室町時代まで幅広い時代の作品が含まれており、ジャンルを固定せずに作品同士が響き合うような構成がされています。この新たなスタイルは、デザイナーの上田英司によるものです。鑑賞者にこれまでにない感覚の刺激を提供する仕上がりとなっています。

充実したテキストと解説


本書は、写真だけでなく、深い洞察を与えるテキストも充実しています。東京大学の教授や文化庁長官を歴任した青柳正規氏が序文を書き、奈良国立博物館長の井上洋一氏が自ら本書の意義や博物館の歴史に触れた解説を執筆しました。各作品に添付された解説も研究員の視点から深掘りされており、「奈良博」のエッセンスがギュッと詰まった一冊です。

英語バイリンガル対応


この本の特筆すべき点は、英語訳も併記されていることです。奈良国立博物館の魅力を国内だけでなく国際的に広めることを目的としており、海外の方にも楽しんでもらえる内容となっています。

さらなるイベントも要チェック


さらに、記念出版に際して奈良国立博物館では関連イベントも企画されています。2025年4月から始まる写真展「開館130年記念三千世界 奈良国立博物館 名品撰」では、展示作品の鑑賞ができ、入場は無料です。加えて、トークショーも予定されており、奈良博の名品に対する理解が深まる嬉しい機会も設けられています。

奈良国立博物館の130周年を記念したこの出版は、ただの記念品にとどまらず、仏教美術の深遠を感じられる貴重な作品集です。仏教美術にご興味のある方はぜひ、手に取ってその目で美の深さを体感していただきたいと思います。


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