衣類選別装置の未来
2026-04-07 12:09:10

低コストの衣類選別装置がアパレル廃棄問題を解決する未来の可能性

アパレル廃棄問題を解決する小型選別装置の開発



近年、アパレル業界において深刻な問題となっているのが、廃棄衣類の再資源化です。日本では毎年大量の衣類が廃棄されており、その中にはまだ十分に使える衣類も多く存在しています。従来、この選別作業は外見や手触り、品質表示ラベルに頼る人手作業が中心であり、大幅な効率化が求められています。これに対処するために、一般財団法人ニッセンケン品質評価センターが手を打ちました。

手のひらサイズの近赤外分光器を利用した選別装置



ニッセンケンは、環境省が推進する「令和8年度 環境研究総合推進費」に採択された小型近赤外分光器を用いた衣類選別補助装置の開発に着手しています。この装置は、手のひらに収まるサイズで、低コストで導入できるため、現場での作業に特化しています。

この新しい技術により、回収された衣類の素材構成を迅速かつ高精度に識別することが可能となります。特に、リサイクル素材として重要な毛混用率80%以上の衣類を的確に識別し、識別精度90%以上を実現することを目指しています。

低コストでの普及を視野に



ニッセンケンが目指すのは、従来の高額な選別設備とは異なり、現場に導入しやすい技術です。導入費用は100万円以下で、国内の選別現場への普及を見越しています。このような低コストなソリューションは、より多くの事業者に受け入れられ、廃棄衣類の削減に向けた大きな一歩となるでしょう。

持続可能な社会の実現に向けて



この新しい選別装置の開発は、繊維から繊維へのリサイクル活動を円滑にし、循環資源の安定供給に寄与します。廃棄衣類の削減を通じ、持続可能な社会の実現にも貢献することが期待されています。

また、このプロジェクトはニッセンケンが持つ試験・検査の知見を活かしたもので、今後も環境課題の解決に寄与する研究開発を継続していく方針です。

環境研究総合推進費について



環境省が運営するこの基金は、持続可能な環境社会を実現するための研究を支援しています。ニッセンケンのプロジェクトが採択されたことにより、業界全体での資源循環の強化が進むことに期待がかかります。

ニッセンケン品質評価センターとは



1948年に設立された一般財団法人ニッセンケン品質評価センターは、試験・検査を通じて製品の安全性や機能性を評価し、日本国内外のものづくりを支えてきました。繊維業界に特化した多様な専門知識を持ち、環境への負荷軽減を目指す取り組みを進めています。

今後、この小型装置の導入が進むことで、アパレル業界全体が一丸となり、持続可能な未来に向けた一歩を踏み出すことが期待されています。


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