AIが企業の情報共有をスムーズにする新サービス「シルシル」始動

新サービス「シルシル」が企業の情報共有を変える

近年、多くの企業がデジタル化を進め、情報の共有や分析が求められています。そんな中、株式会社西日本新聞メディアラボが新たに提供を開始したAIプラットフォームサービス「シルシル」は、社内に散在する情報を一つのプラットフォームに集約し、迅速かつ効率的に解決を図ることを目的として設計されています。

「シルシル」とは何か？

「シルシル」は、社内規定、マニュアル、営業資料、サイト分析など多岐にわたる情報をAIが瞬時に整理し、従業員の“わからない”を解消するサービスです。このプラットフォームには、「シルシル for ナレッジ」と「シルシル for インサイト」という二つの主な機能が搭載されています。

シルシル for ナレッジ

この機能は、従業員が日常の業務で直面する疑問や不明点をAIが即座に解決。社内規定や営業マニュアル、各部門のノウハウなどを整然とまとめており、社員は質問するだけで必要な情報にアクセスできます。これにより、新入社員の教育や業務の引き継ぎ、部門間での情報共有がスムーズに行えるようになります。また、総務や人事部門が受ける問い合わせに対する負担も軽減されます。

シルシル for インサイト

こちらの機能は、自社で運営するウェブサイトのアクセスデータをAIが分析。Google Analytics 4（GA4）との連携により、訪問者の行動解析や流入経路の分析を行い、今後の改善策も提案してくれるのです。これにより、マーケティング担当者の分析作業が効率化され、経営層への報告も迅速かつ分かりやすく行うことが可能になります。

サービスの背景と課題解決

企業には、新入社員に対するOJTや部門横断な情報共有、日々の業務上での小さなルール確認など、数多くの“わからない”が存在しています。これらは状態が続くと業務の停滞を引き起こす要因となります。また、ウェブサイトやSNSからのデータを活用しきれていない企業も多く、情報の整理や分析に関する課題が山積しています。そこで、「知る・共有する・分析する」が一体となった「シルシル」の登場が、その解決策となるのです。

安全性と導入コスト

「シルシル」は、Google Cloud上での暗号化処理を施しているため、情報漏洩や社外流出のリスクも最小限に抑えられています。導入コストについては、「シルシル for ナレッジ」が月額5万円から、「シルシル for インサイト」が月額3万円から利用可能で、こちらには初期費用が別途かかります。機能は単独でも利用可能で、企業のニーズに応じて柔軟に選択できます。