東京オペラシティビルでのSQ-2の本格稼働
東京都新宿区に位置する東京オペラシティビルで、自律移動型警備ロボットSQ-2の本格運用が開始されました。このプロジェクトはSEQSENSE株式会社およびALSOK東京株式会社の協力により実現し、2025年4月1日に正式にスタートしました。
SQ-2の導入背景
SEQSENSEは「世界を変えない」というミッションの下、勤労人口の減少に対するソリューションとしてロボット技術を活用しています。最近までのロボット開発の活動を通じて、SQ-2は既に日本全国各地で導入され、警備現場での運用実績を積んできました。東京オペラシティビルへの導入は、警備業務の効率化とその質を向上させる新たな試みです。
SQ-2の運用と機能
SQ-2は日中・夜間を問わず巡回警備や立哨、来館者への案内を担当します。具体的には、警備員がパソコンからの指示でSQ-2に巡回を開始させると、指定されたポイントに自律的に移動して巡回を行います。対応する範囲は、地下1階から3階までの商業フロアや半屋外エリアをカバーし、特にサンクンガーデンやガレリアといった外部エリアでもそのパフォーマンスが見込まれています。
夜間には、SQ-2が外構部を巡回し、不審者の早期発見や抑止効果が期待されています。この取り組みは東京オペラシティビルで初めて行われ、人とロボットが連携することでより安全で効率的な警備が実現されます。
SQ-2の立哨と来館者対応
また、SQ-2は朝のピーク時、オフィスエレベーターホールで立哨し、人の接近を感知すると設定されたメッセージを再生します。この機能を通じて、エレベーターの利用列の形成を促すことで、乗降のスムーズさが向上し、訪れる人々にとって便利な環境が提供されます。
テクノロジーの進化
SQ-2は最先端の3次元センサー技術と自己位置推定アルゴリズムを搭載しており、リアルタイムでの経路計画が可能です。独自の3DLiDARを用いて、施設内や周辺の詳細なマッピングが行われ、通行人や環境変化に迅速に対応する能力も持っています。これにより、警備業務の効率化、コスト削減が実現されるほか、定期的な遠隔アップデートによって常に最新の機能が提供される優れたシステムです。
今後の展望
SEQSENSEは、警備ロボットの実現を通じて高齢化社会や労働力不足への対応を進める方針を持っています。東京オペラシティビルでのSQ-2の運用は、ロボットがもたらす可能性の一つであり、今後もさまざまな施設での導入が期待されます。ロボット技術が私たちの暮らしの中でどのように進化し、安全で効率的な社会に貢献するのか、その動向にぜひご注目ください。