日立ソリューションズが始める機密情報分類サービス
近年、企業の情報管理はますます複雑化しています。特にクラウドの普及やリモートワークの増加により、社内だけでなく外部への情報流出のリスクが高まっています。そんな中、株式会社日立ソリューションズは、生成AI技術を活用した「機密情報分類サービス」のトライアル版を2024年2月26日に提供開始します。
機密情報分類サービスの概要
このサービスは、文書作成時に内容を生成AIが分析し、リアルタイムで秘密度を判定します。企業内で通常使用される「社外秘」や「極秘」といった分類が、誰かの判断に頼るのではなく、AIによって自動的に行われるのです。これにより、秘密度の判定にかかる負担が軽減され、適切な情報管理が可能になります。
企業が直面している課題は、文書の秘密度を現場の判断に依存しているため、属人的な運用が生じ、情報が誤って外部へ流出するリスクが高いことです。この新しいサービスでは、生成AIが判断を行い、その結果を作成者に提示することで、情報の取り扱いの一貫性を保つことができます。また、選択した秘密度の設定は記録に残るため、将来の監査対応にも役立ちます。
特徴的な機能
1.
リアルタイム解析: 文書作成中に段落単位および文書全体の秘密度を自動判定し、作成者にその結果を通知します。この仕組みにより、作成者は日常業務の中で自然に秘密度を設定できるようになります。
2.
Microsoft 365との統合: 既存のMicrosoft 365環境と連携することで、段階的にセキュリティを強化できます。例えば、Microsoft PurviewなどのDLP製品と接続することで、秘密度に応じたアクセス制御が実現します。
3.
監査対応のサポート: 特許出願中の技術に基づき、企業の文書作成における秘密度の判断をより標準化し、証跡を残すことで、透明性を確保します。
今後の展望
トライアル版の提供に続き、日立ソリューションズはこのサービスの改善を進め、2026年5月を目標に正式版をリリースする予定です。利用者からのフィードバックを基に、AIの判断精度を向上させ、ユーザー体験をより良いものにしていく方針です。また、「活文」や「秘文」との統合を進め、情報漏洩防止に向けたソリューションをさらに広げていくことも計画しています。
背景と必要性
クラウドサービスやリモートワークの普及に伴い、企業が扱う情報資産は社内ネットワークに限らず、多様な場所に存在しています。その結果、従来の物理的なセキュリティ対策だけでは不十分で、情報の秘密度に応じた管理が必要とされています。現在、多くの企業では情報管理規則が不明確で、秘密度の判断が個人の経験やスキルに依存してしまっているのが現状です。
日立ソリューションズは、これまでの情報漏洩対策のノウハウを駆使し、ここに新たな解決策として機密情報分類サービスを開発しました。生成AIを利用することで、企業の情報管理をシステム的にサポートし、より安全で効率的な運用を実現します。
詳細情報は
こちらをご覧ください。