エコシュリンプ生産現場の公開確認会
2023年4月14日から19日までの間、パルシステム生活協同組合連合会は、インドネシアのオルター・トレード・インドネシア(ATINA)で消費者と生産者が共に理解を深めるための公開確認会を開催しました。このイベントは2008年以来18年ぶりの現地実施となり、参加者はエコシュリンプの養殖・加工プロセスを実際に視察し、品質管理の方法や環境対策を確認しました。
パルシステムとエコシュリンプの歴史
パルシステムは1999年から、消費者と生産者との対話を通じて生産基準を設定し、品質を確保するための「公開確認会」を行ってきました。今回の確認対象である「エコシュリンプ」は、自然の地形や生態系を最大限に活かした粗放養殖によって育成されており、パルシステムが日本で25年間取り扱っている国際産直商品です。
特徴的なのは、エコシュリンプが持続可能な方法で生産されている点です。人工飼料や化学薬品の使用を極力抑えた養殖方法が採用されており、その結果として環境に配慮したエビが市場に流通しています。
現地視察の様子
参加者たちは、スラウェシ島のピンランとジャワ島のシドアルジョにある養殖池や加工施設を訪れ、持続可能な養殖の実践を確認しました。特に、150年以上の歴史を持つ竹製の漁具「プラヤン」を使用した伝統的な収穫方法にも触れ、その意義を再認識しました。同時に、ATINAが植林したマングローブ林も視察し、養殖業と環境保全の共存を確認しました。実際に覧ることで得られる理解は、口で聞く以上に大きなものでした。
視察中、2022年の洪水被害で寄付された中古ショベルカーや稚エビが、地域の復興と生産の継続に役立っている光景も確認しました。これにより、日本の消費者が自らの行動と影響をしっかり受け止めていることが実感できました。
監査報告と信頼の関係
視察後の監査報告では、ATINAの管理体制が高く評価され、その信頼関係の構築が重要であることも言及されています。「生産基準や社会的責任が現場に深く浸透し、持続可能な養殖の実現が感覚的に体感できました」という報告が示すように、パルシステムとATINAの長年の交流が、現場の透明性を高め、日本の消費者が安心して商品を選べる環境を整えていることが確認されました。
持続可能な未来に向けて
パルシステムは今後も、消費者と生産者の対話を通じて食の安全や持続可能な生産を追求していきます。私たちの消費が生産地域の環境や社会の問題を解決する一助となることを目指し、「心豊かなくらしと共生の社会」の実現を目指して活動を続けていく所存です。
参加企業情報
- - 会社名: パルシステム生活協同組合連合会
- - 所在地: 東京都新宿区大久保2-2-6
- - 理事長: 渋澤温之
- - 総事業高: 2,604.2億円(2025年3月末現在)
- - 会員数: 176.2万人
- - 関連HP: パルシステム公式サイト
このように、エコシュリンプの現場の公開確認会は、消費者と生産者が直に顔を合わせ、理解を深める重要な機会となりました。持続可能な養殖の未来に向けた一歩を踏み出したことを、多くの人々に知っていただき、今後の活動にぜひご注目ください。