Nagie Lane meets SAHAJi「Won’t You Call My Name?」リリース前夜祭
12月14日の午後5時過ぎ、原宿のペニーレインが熱気に包まれた。満員の会場に登場したのは、注目のアーティストNagie Lane。彼女たちのシングル「イケナイフタリ」が流れ出すと、その瞬間、ヴォーカルのmikakoのダイナミックなパフォーマンスが観客を引き込む。続いてmayuにバトンタッチ。彼女のグルーヴィーな声が会場を包み、2人の異なるスティルが見事なコラボレーションを生む。
このイベントはただのリリースパーティーではなく、Nagie Laneの魅力を存分に発揮するフルバンドのパフォーマンスだった。プロデュースや編曲を手掛けるbarattiの計算されたアレンジが、ライブ・トラックに絶妙なリズムを生み出し、踊りたくなる雰囲気を作り出していた。観客は彼女たちのエネルギーに圧倒され、会場全体が一体感に満ちていた。
そして、主催者であるNagie Laneのパフォーマンスに続いて、彼女たちの友情を背景に持つSAHAJiが登場すると、会場の雰囲気は一層熱を帯びた。西田蕉太郎と曜志朗の兄弟は、直前までの英国ツアーでの成功を思わせる自信に満ちた姿を見せる。最初は「Don't Touch My Soul」から始まり、リズム隊を欠いたアコースティックセッションは、驚くほどの迫力を誇った。観客はまるでロックフェスの最前列にいるかのような感覚を味わう。
イベントのクライマックスは、Nagie LaneとSAHAJiの共演による新曲だ。この楽曲は、mikakoのラジオ番組にSAHAJiが出演したことがきっかけで制作されたもので、barattiが作詞、西田蕉太郎が作曲を担当。このコラボレーションは、両者のスタイルを見事に融合させたブリティッシュ・トラッド・フォークの要素を持つ、温かみあふれる音楽世界を作り上げた。初披露の舞台で放たれたメロディーは、会場の心に深く刻まれる感動的な瞬間であった。
こうした一夜は、Nagie LaneとSAHAJiの新しい音楽の扉を開く期待を呼び起こすものだった。このイベントを経て、彼女たちが今後どのような作品を生み出していくのか、ますます楽しみである。
SAHAJiの魅力
SAHAJiは、富山出身の西田兄弟が展開するバンドで、彼らの名前には「自然に成長する」という意味が込められている。彼らは音楽活動を幼い頃から続け、UKロックのスピリットを受け継いでいる。かつてはザ・ストーン・ローゼズやオアシスのエンジニアとして知られるNick Brineからも注目を集め、4曲入りEPをリリースし、イギリス全土でも人気を誇っている。日本でも彼らの存在は話題となり、国内外からの注目が高まっている。
リリース情報
Nagie Laneのシングル「Won’t You Call My Name?」は2025年12月17日(水)にデジタルリリース予定。作詞はbaratti、作曲は西田蕉太郎が手掛け、MW楽曲の楽しみが待ち望まれる。
この盛り上がりを引き継いで、2026年1月25日(日)には代官山SpaceOddでワンマンライブ「Life is a game we play」が開催予定。今後の彼女たちの活動から目が離せない。ぜひ、今後の展開に注目してほしい。