那智勝浦町の子供たちに絵本を届ける新たな試みが実現
和歌山県の那智勝浦町で、特定非営利活動法人APLA(あぷら)と地方出版社のらくだ舎出帆室が共同で絵本『バナナのらんとごん』を出版しました。このプロジェクトは、地域の子供たちに向けた素晴らしい絵本を提供するという目標のもと、クラウドファンディングの手段を活用しています。
クラウドファンディングによる支援
この絵本プロジェクトは、2024年8月から9月にかけてCAMPFIREにて行われたクラウドファンディングによって資金調達を行いました。初めての試みとはいえ、目標金額250万円を達成し、総額で266万500円の支援が寄せられました。この成功の背景には、『バナナのらんとごん』の重要なテーマに共感した332人のバックersがいることが大きく影響しています。
本プロジェクトは、フードロス削減に取り組む「ぽこぽこバナナプロジェクト」の一環としても位置付けられています。規格外のバナナを利用した絵本制作を通じて、子どもたちにフェアトレードや食についての考えを広めることを目指しています。印刷資金は、クラウドファンディングを通じて賄われ、無事印刷が完了しました。
保育園への寄贈
寄贈活動自体は、2024年12月から2025年1月にかけて実施され、那智勝浦町内の教育施設に15冊の絵本が配布されました。具体的には、学童保育所やこども園、保育所など計7つの施設に贈られ、特に2つの保育園では、作者による読み聞かせも行われました。特に大野保育所と天満保育園では、子どもたちが真剣に耳を傾け、感動的なひとときを共有しました。
地域とのつながり
このプロジェクトで特筆すべきは、地域との連携が取られている点です。那智勝浦町こども未来課の協力を得たことにより、町内の施設への絵本寄贈が実現しました。地域の方々が支援してくださったことで、この絵本が町の子どもたちに届くこととなりました。
絵本の販売
今回のプロジェクトが成功したことで、今後の展望も広がっています。絵本『バナナのらんとごん』の販売が開始され、興味のある方はAPLAやらくだ舎のネットショップから直接購入することが可能です。
創造的な地域活動への呼びかけ
地域での出版事業はやりがいがありますが、同時に難しさも伴います。しかし、APLAとらくだ舎出帆室の取り組みを通じて、多くの子どもたちが新しい発見を楽しむことができるのは素晴らしいことです。今後もこういった地域に根ざした活動が続くことを願っています。
興味を持ち、協力したい方々は、らくだ舎出帆室やAPLAへのコンタクトをお忘れなく。小さな一歩が大きな未来につながるかもしれません。