著作物管理が強化
2025-03-25 11:37:54

新たに山形・京都・宮古の新聞が著作物管理に加わる理由とは

新たな著作物が加わる日本複製権センターの取り組み



公益社団法人日本複製権センター(JRRC)は、著作物の管理を行う機関であり、今後もその役割が一層重要になっていくことが予想されています。この度、2025年4月1日からは山形新聞、京都新聞、宮古毎日新聞という新たな地方紙が、同センターの管理著作物リストに加わります。これによって、全国紙5社(朝日、毎日、読売、産経、日経)に加え、各地方のブロック紙や県紙も利用可能となるため、特に業務で新聞を利用する企業や団体にとっては大きなメリットがあるでしょう。

JRRCでは現在、10万点以上の様々なジャンルの著作物を管理しており、最近では多くの利用者からの要望が寄せられた「週刊文春」や「知財管理」などの著作物も新たに追加されています。これは、組織内での情報共有や業務上の参考資料として利用する際に、権利者からの許諾が必要なため、特に企業や団体にとっての利便性の向上が期待されます。

JRRC複製利用許諾契約の概要



JRRCの複製利用許諾契約は、新聞や雑誌などの著作物を業務目的で複製する際に権利者からの許諾を一括して取得できる制度です。この契約により、以下のような行為が適法に行えるようになります。

  • - 業務上の参考資料として新聞を複写する
  • - 組織内で情報共有のために新聞をコピーして回覧する
  • - 会議資料として新聞を利用する
  • - インターネット上で新聞のPDFを共有する
  • - テレワーク中に新聞を複製して業務に活用する

こうした契約により、全従業員が適法に著作物を利用できるようになります。紙から紙への複写の契約や、電子的な複製を行うためのプランも提供されており、企業のニーズに応じた柔軟な選択肢があります。

利用契約の内容と特典



この契約には、以下のような特典があります。

  • - 全従業員が利用可能: 企業の全職員に利用を許可することで、仕事の幅が広がります。
  • - 事前申請不要: 利用の際に事前の許諾を求める必要がなく、迅速に業務を進められます。
  • - 約10万点の著作物を利用可能: 大量の著作物が利用対象となり、情報の多様性が増します。

主な契約プランには、紙から紙への複写や、紙からPDFなどへの電子複製があり、利用料金もリーズナブルです。たとえば、従業員1人あたりの年間料金は、紙から紙への複写が120円、電子複製を含むプランが265円となっています。

JRRCの理念と活動の中身



JRRCは、1991年に設立されて以来、著作権の正しい理解と適切な利用を促進してきました。特に、官公庁や上場企業などに対して、利用許諾を行うことで、著作物の適法な利用が進められています。使用料の総額は約7.5億円に達し、そのうちの多くは権利者へ分配されることになっています。

また、JRRCでは無料で著作権に関する講座も定期的に開催しており、初級・中級ともに参加可能です。自己啓発や企業研修にも適しているため、広く活用されています。これらの情報はメルマガで通知されるので、興味のある方はぜひ登録してください。

著作物管理の重要性が高まる中、JRRCの新しい取り組みは、著作物をビジネスで利用する上での大きな一助となるでしょう。ぜひこの機会に、自社の情報活用に際してJRRCの著作物利用許諾契約を検討してみてはいかがでしょうか。


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