名古屋商科大学では、エジプト政府の高等教育省から派遣された公務員10名を対象に「Capacity Development Management Training」(以下、CDM Training)第4期の研修を11月25日から行っています。このプログラムは、日本の教育制度や大学マネジメントに関する理解を深めることを目的としており、名商大ビジネススクール名古屋丸の内タワー内で実施されています。
CDM Trainingは、2023年からスタートしたもので、今期は12月13日までの3週間にわたって行われます。その後、2026年2月には第5期の研修も計画されており、エジプトの公務員や大学教員の能力開発を目的としたこのプログラムは、毎年日本の高等教育機関で続けられています。
【研修の概要】
本研修では、日本社会や教育制度に関する講義や現地視察を通じて、参加者が実践的な知識や視点を得ることができるような構成となっています。以下に、今期の研修テーマとスケジュールを詳述します。
第1週目:教育と社会の理解
11月25日から29日の間、日本社会や教育制度の歴史的背景や理念について学ぶオリエンテーションが行われます。この週の講義は「Education & Society」で、Prof. Yuko YamamotoとAssociate Prof. Yuri Ichikawaが担当。参加者は名古屋市内の環境学習センターや外国人雇用サービスセンター、科学館など、関連施設を訪問します。
第2週目:日本の高等教育制度の理解
続いて、12月2日から6日には、日本の高等教育制度に関する講義が行われます。この週は、Prof. Jun Kudoによる「Japanese Higher Education System」の講義を通じて、大学の質保証やガバナンス、評価の枠組みを学びます。愛知県教育委員会への訪問も含まれ、実務の側面に触れることでより具体的な理解が促されます。
第3週目:大学マネジメントの実践
最後の週、12月9日から13日には、大学経営に特化した講義が行われます。Prof. Yuichi Kondoの指導のもと、大学経営や財務運営、産学連携の重要性について学び、名古屋商科大学を訪問することによって、具体的な運営手法を学ぶ機会が設けられています。
名古屋商科大学は、国際的な高等教育の発展に寄与することを目指し、エジプトをはじめ各国の教育改革を支援するための努力を続けています。これまでに培った教育の質とマネジメント能力により、多くの国際機関から高い評価を得ており、特にエジプト政府との関係は深まってきています。
名商大ビジネススクールは、社会人向けの実践的なMBAプログラムを提案しており、英語や日本語で受講可能な講座が揃っています。国内唯一のトリプルクラウン校として、AACSB、AMBA、EQUISの国際認証を取得し、国際的に認められた教育機関です。また、日本全国での教育の質向上を図るため、さまざまなプログラムやカリキュラムを展開しています。
今後も名古屋商科大学は、国際的な高等教育の発展に貢献する姿勢を貫き、エジプト政府などの教育行政への支援を続けていくことでしょう。