不動産仲介市場の動向と未来を占う
最近、アットホーム株式会社が発表した2025年10~12月期の不動産仲介業に関する景況感調査が注目を集めています。この調査は、不動産情報サービスを提供する同社が、地域に根ざして活動するアットホーム加盟店を対象に実施されたもので、日本全国の居住用不動産流通市場の最新の動向を探る貴重なデータです。
不動産業界の現況
今回の調査では、全国13都道府県14エリアにおける、賃貸市場と売買市場の景況感が取り上げられました。その結果、賃貸市場においては、前年同時期と比べて9エリアで業況DIがマイナスになっていることが明らかになりました。東京23区では、DIが50を超え、高めの家賃設定が浸透しているという声が多く聞かれました。
一方、売買市場については、前年同期比がほぼ±2ポイント以内で推移しており、大きな変動は見られませんでしたが、埼玉県や京都府では顕著なプラスの動きが見られました。
消費者の反応
業界全体としては横ばいの業況が続いていますが、消費者が家賃や物件の価格上昇についていけるかどうかが、今後の課題となるでしょう。特に東京23区では、家賃が高いにもかかわらず、パートナー企業からの手厚い家賃補助を受ける高所得層の購入動機が後押しし、需給バランスが保たれている現状があります。
2026年の家賃見通し
調査によると、2026年の賃貸居住用家賃見通しについては、シングル・ファミリー向けともに『上昇』予測が2年連続で増加し、過半数を占める結果になりました。
これは、消費者が将来的に家賃の高騰にどう適応していくのかが重要なポイントとなることを示唆しています。市場動向を受けて、不動産業者としては、更なる情報収集や顧客へのサポート強化が期待されます。
調査概要
この調査は2014年から開始され、今回で48回目を迎えました。調査対象には、北海道、宮城県、首都圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)、静岡県、愛知県、関西圏(京都府、大阪府、兵庫県)、広島県、福岡県などのアットホーム加盟店が含まれています。
有効回答数は1,943店舗に上り、経営者層からの意見を反映したデータがまとめられています。
このように、不動産市場の景況感調査は多くの示唆を提供しており、今後の動向を注視することが必要です。アットホームの公式サイトでは、より詳しい調査結果がPDF形式で公開されているので、興味がある方はぜひご覧いただきたいと思います。
調査結果のダウンロードはこちら。