JAXAベンチャー「天地人」、地表温度観測衛星の本格開発に着手!
プロジェクトの背景
株式会社天地人は、2025年1月に発表したプロジェクト「Thermo Earth of Love」を進めるため、株式会社ウェルリサーチと株式会社ビジョンセンシングとパートナーシップを組み、本格的な衛星開発に着手しました。このプロジェクトは、気候変動や災害リスクの評価、インフラ管理において重要な役割を果たす地表面温度の観測を行うことを目的としています。
「Thermo Earth of Love」とは
このプロジェクト名は、地球の熱と地球への想いを込めたものです。地表面温度観測データを用いて、社会のインフラとしての対策に変えていくことを目指しています。天地人は創業以来、衛星データを利用したソリューションに取り組んでおり、その背景には社会課題の解決があります。
主な開発方針
本衛星の開発に際して、以下の3点を重視しています:
1.
ソリューション起点のセンサー仕様と観測要求の設定:これは、観測結果を直ちに実用化するための重要なステップです。
2.
水道インフラや再生可能エネルギーに実用的なデータセットの拡充:これにより、地上でのデータ活用を可能にします。
3.
必要十分な信頼性設計および品質管理:実用衛星としての機能を果たすために、これらの要素は不可欠です。
このアプローチは、一般的な「データ起点」ではなく、「ソリューション起点」に基づきます。これにより、社会の具体的なニーズに応じた衛星が開発されることになります。
協力パートナーについて
株式会社ウェルリサーチ
株式会社ウェルリサーチは宇宙機開発の専門家集団であり、各分野での多様な経験を有します。同社は、地球環境保護に向けた真剣な取り組みをしており、「Thermo Earth of Love」プロジェクトへの参加を光栄に思っています。このプロジェクトを通じて、地球環境の持続可能な理解を深めることに貢献することを目指しています。
株式会社ビジョンセンシング
ビジョンセンシングは、赤外線カメラ技術に特化した企業であり、様々な波長のカメラを開発しています。宇宙用センサとしての実績も豊富で、特に国際宇宙ステーションでの実験にも参加しています。このプロジェクトを契機に、彼らの技術が地球環境に貢献することを期待されています。
地表面温度観測の重要性
地表面温度の観測は、気候変動の理解に不可欠です。このデータは、自然災害の予測や環境保護活動、さらには都市のインフラ整備など、広範な分野での応用が考えられています。天地人は、このデータを基に新しい価値を創出することを大いに期待しているのです。
未来への取り組み
「Thermo Earth of Love」プロジェクトを通じて、天地人は地球環境の持続可能な未来の実現を目指します。この衛星がもたらすデータが、社会のさまざまな課題解決に貢献できることを信じて、開発を進めていく考えです。
結論
宇宙を背景にしたテクノロジーが、私たちの地球環境に新しい解決策をもたらす可能性があります。天地人、ウェルリサーチ、ビジョンセンシングの三者が手を組むことで、日本と世界に貢献するデータを提供し、持続可能な未来を構築する挑戦に、ぜひ目を向けていただきたいと思います。