LIFULL、レオパレス21と提携しおとり物件対策強化へ

LIFULLとレオパレス21の新たな連携について

現在、住まい探しは多くの人々にとって重要な課題ですが、情報の正確性が妨げられがちです。そんな中、株式会社LIFULL（ライフル）が、不動産賃貸大手・レオパレス21と新たに情報連携を強化し、「おとり物件」の撲滅に向けた取り組みを開始しました。この動きは、全国へ広がる物件情報の現状を改善し、より安心して住まい探しを進められる環境を提供することを目的としています。

おとり物件の現状

まず、おとり物件とは、実際には契約が完了しているにもかかわらず、掲載され続ける賃貸物件を指します。ユーザーはこれにより不必要な内見や問い合わせを行わざるを得なくなり、時間的にも経済的にも負担を強いられます。これは、ユーザーの信用を損ねるだけでなく、業界全体の信頼性にも影響を及ぼします。

LIFULL HOME'Sは、このような問題を解決するため、過去数年間にわたり多くの取り組みを行ってきました。これまでに、賃貸物件のデータをリアルタイムで更新し、契約済み物件を自動的に非掲載する仕組みを整えてきました。この連携により、効率的に物件情報を更新し、最新かつ正確な情報をユーザーに届けることを目指しています。

新たな取り組みの範囲

今回のレオパレス21との連携により、LIFULL HOME'Sが扱う物件数は合計で約278万戸に達し、全国の不動産管理会社が扱う物件1,174万戸に対して約24％を網羅することになりました。この大規模な情報連携は、特にレオパレス21が管理する約54万戸の賃貸物件が含まれるため、非常に意義深いものとされています。

新たに情報連携を始めたことで、募集終了の物件情報が迅速に検知され、契約済み物件がLIFULL HOME'Sに掲載され続けることが防がれるため、利用者は今まで以上に正確で最新の物件情報を得ることができます。ユーザーにとって、これは快適な住まい探しを進めるための大きな一歩となるでしょう。

業界全体での取り組み

おとり物件の問題は、企業の枠を超えた業界全体での連携が必要です。LIFULLは、今回の取組みだけでなく、不動産管理会社や仲介会社との連携を強化し、業界全体の情報透明性を図ることを重要視しています。各社が責任を持って物件情報を更新することが求められており、そのための仕組みづくりや通信の円滑化が必要です。

LIFULL HOME'Sは、過去の取り組みから得た成果を基に、今後もユーザーの信頼を得るための努力を続けていくことで、住まい探しの質を向上させていく所存です。これにより、利用者は煩わしいおとり物件に遭遇するリスクを減らし、安心して物件を検索できる環境が整います。