Bioworksがロレアルのサステナブル・イノベーション・プログラム「L’AcceleratOR」に選出
最近、Bioworks株式会社がロレアルグループによるサステナブル・イノベーション・プログラム「L’AcceleratOR」の第1期コホートに選ばれました。これは約1,000件の応募の中から選ばれたわずか13社の一つであり、アジア圏において唯一の企業となります。これはBioworksにとって、大きな栄誉であると同時に、持続可能な未来に向けた幹線道路を形作る一歩でもあります。
「L’AcceleratOR」について
「L’AcceleratOR」は、ロレアルが5年間で1億ユーロを投じて推進する国際的なプログラムで、気候変動や自然資本、循環性といった主要課題に取り組むことを目的としています。ケンブリッジ大学サステナビリティ・リーダーシップ研究所(CISL)と手を組み、持続可能で実用的なソリューションの実装を促すことに注力しています。
このプログラムに選ばれたスタートアップや中小企業は、次世代のパッケージングや自然由来原料、循環型ソリューション、データ・インテリジェンスの分野で高い潜在能力を持つ企業です。
Bioworksの役割と「PlaX」
Bioworksは、サトウキビを基にしたバイオマス素材「PlaX」の開発・製造に注力しており、次世代パッケージングおよび素材に関する新たな解決策を提供します。応募プロセスでBioworksは、その素材性能、加工性、化石由来プラスチックの代替としての適用性、さらには既存のサプライチェーンとの親和性について詳細に説明しました。
PlaXは、独自の材料技術により、ポリ乳酸(PLA)の特性を向上させた新素材です。これにより、耐熱性や耐衝撃性、耐久性が大幅に改善されています。Bioworksはこのプログラムを通じて、化粧品業界向けのバイオベースやリサイクル可能な素材に関するプロジェクトを進めるとしており、持続可能な未来に向けた強固な土台を築くことを目指しています。
PlaXの成分と特性
「PlaX」は植物由来の原料を基としたもので、環境負荷を軽減することが期待されています。この素材は石油由来の合成繊維であるポリエステルの代替品として注目され、以下の特長があります:
1.
CO2排出量の削減: PlaXに置き換えることで、長繊維の製造にかかるCO2排出量を70%、短繊維では50%も削減できます。
2.
水使用量の削減: 綿に比べて、原料から糸製造時までの水使用量を92%削減しています。
3.
生分解性: 工業用コンポスト環境において、微生物によって分解される特性を持っており、持続可能な素材として最適です。
4.
ケミカルリサイクルとの互換性: 廃棄物を効果的に再利用できるため、クローズドループの実現に貢献します。
5.
抗菌効果: 乳酸由来の性質により、繊維上の細菌の繁殖を抑え、臭い防止にも寄与します。
Bioworksの未来
Bioworksは、「つくる喜びと、着る豊かさが続くしくみ」というビジョンの下、ポリ乳酸を原料とする素材「PlaX」を通じて、新たなエコシステムの確立を目指しています。2015年の設立以来、着実に成長を遂げており、ファッション業界をはじめとする多くの企業からの関心を集めています。今後も次世代の持続可能な素材の開発に邁進し、環境に配慮した製品の普及を図ることで、業界の変革に寄与していくことでしょう。
参考リンク