映画館でのバレエ観劇が新たなトレンドとなっている中、TOHOシネマズ日本橋でロイヤル・バレエ『くるみ割り人形』の上映が続いている。この作品は、英国ロイヤル・バレエが贈る冬の風物詩であり、毎年多くの人々に愛されている。
今年の上映では、特に新世代のダンサーたちが注目を集めており、クララ役のマリアンナ・ツェンベンホイをはじめ、日本出身の中尾太亮やジェームズ・ヘイらがその魅力を引き立てている。彼らはそれぞれの役柄に深みを持たせ、観客を幻想的なバレエの世界へと導く。
『くるみ割り人形』は、E.T.A.ホフマンの原作を基にした1892年の作品であり、チャイコフスキーの美しい音楽が結びついたファンタジーです。物語はクララという少女がクリスマスの夜に体験する夢のような冒険を描いている。彼女は魔法の力により、くるみ割り人形であるハンス・ピーターと共にさまざまな冒険を繰り広げる。特にこのピーター・ライト版は、物語性が強調されており、クララとハンス・ピーターの関係性や、ドロッセルマイヤーとの絡みが印象的だ。
まず、物語の舞台となるのはシュタルバウム家のクリスマス・パーティ。このパーティで、ドロッセルマイヤーはクララにくるみ割り人形を贈る。そこから物語は一気に展開し、夜中に目覚めたクララは、魔法の世界に引き込まれていく。ねずみの王様との戦いや、幻想的な雪の王国、お菓子の国への旅は、バレエならではの華やかさと緊張感を両方感じさせてくれる。
特に印象深いのは、巨大なクリスマスツリーや、スイーツをテーマにした踊りの数々だ。各国の踊りも取り入れられており、バレエの楽しさが満載。このように美しい映像と音楽に包まれることで、観客はまるで自分もその世界にいるかのように感じることができる。
また、今年の公演ではピーター・ライト卿の99歳の誕生日が舞台上で祝われ、多くの感動的な瞬間が生まれた。新しい世代のダンサーたちによる活躍は、その期待をさらに高めている。マリアンナ・ツェンベンホイは、優雅な踊りと力強さを兼ね備えており、観客を魅了すること間違いなしだ。
ロイヤル・バレエ『くるみ割り人形』は、2月20日から27日までの1週間限定で公開される予定だったが、好評のためTOHOシネマズ日本橋での上映が延長され、3月5日まで楽しめる。バレエを愛する方々だけでなく、新たにバレエに触れたいという人にも非常におすすめの作品だ。
ぜひ、この特別な体験を映画館で味わいながら、光り輝く夢の世界に浸ってみてほしい。