中堅・中小企業をサポートする新たなAIプラットフォーム
近年、経済環境の変化に伴い、中堅・中小企業における提案活動はますます重要な課題となっています。そこで登場したのが、BIPROGYの「SMB支援プラットフォーム」です。2025年7月からこのプラットフォームは、生成AIを活用して提案活動の効率化と質の向上を実現しています。このプラットフォームには、特に注目すべき機能が2つあり、それは「課題抽出AI」と「商品/サービスレコメンドAI」です。
SMB支援プラットフォームの概要
「SMB支援プラットフォーム」は、中堅・中小企業を顧客として持つ企業(SMB支援者)が、顧客に対してより効果的に提案を行えるように設計されています。具体的には、SMB支援者が顧客の現状や課題を迅速に把握し、それに基づいた最適な商品やサービスの提案を行うことが可能になります。そして、これは金融機関やOA機器メーカー、情報通信業界、BPOベンダーなど、多岐にわたる業種や業態で利用されています。
課題抽出AIの機能
最初に注目すべきは「課題抽出AI」です。これは、顧客の企業名やURLを入力することで、インターネットから情報を収集し、顧客が直面している事業の内容や課題を洗い出します。この機能によって、SMB支援者は顧客の状況を効率的に把握でき、それをもとに次のステップへ進む準備が整います。
商品/サービスレコメンドAIの機能
次にご紹介するのが「商品/サービスレコメンドAI」です。この機能は顧客の課題に対して適切な商品やサービスを選定し、提案シナリオを構築します。これによって、SMB支援者はどのように提案を行うべきかを分かりやすく提示されるため、営業活動の質が飛躍的に向上します。
実際の利用状況
山梨中央銀行では、2024年11月からこの「SMB支援プラットフォーム」を導入しており、「課題抽出AI」は顧客訪問時の準備や面談の質向上を目的に利用されています。また、2025年8月以降は「商品/サービスレコメンドAI」が導入され、新たな顧客を得るためのマッチングやコンサルティングメニューの提案サポートに活用されています。
SMB支援者にとってのメリット
このプラットフォームの利用は、SMB支援者にとって大きなメリットをもたらします。日々変化する顧客のニーズに素早く応えるためには、迅速かつ的確な情報分析が必須です。本プラットフォームによって、営業担当者のスキルを標準化し、即戦力化することができるのです。また、BIPROGYは長年にわたってSMB支援に関する知見を蓄積しており、そのノウハウを本プラットフォームの設計に反映させています。
今後の展望
BIPROGYは今後、SMBとSMB支援者の商取引をさらに発展させるサービス群を拡充し、2028年度には40社への提供を目指しています。これにより、SMB支援者の生産性向上を実現し、結果的に地域経済全体の活性化に寄与することを目指しているのです。
このように、「SMB支援プラットフォーム」は中堅・中小企業の支援活動を大きく変えるポテンシャルを秘めています。今後の展開に注目が集まります。