未病への意識改革
2025-01-26 02:38:23

岡山大学の次世代研究者が吉備学会で未病への意識改革を発表

岡山大学の次世代研究者が吉備学会で未病への意識改革を発表



2024年12月13日、岡山大学大学院社会文化科学研究科の白石奈津栄さんは、吉備学会で「未病への意識改革」をテーマにした研究成果を発表しました。今回の発表は、地域社会と学術界をつなぐ取り組みを強調する重要なイベントであり、白石さんは老年心理学と漁業に関する基礎研究と応用事例を紹介しました。

吉備学会とは


吉備学会は、2007年に岡山経済同友会と岡山大学などによって設立された学術団体で、地域社会と大学が協力して社会的課題を解決することを目指しています。本学の槇野博史前学長は、学会開催に際し、「地域社会と大学が連携して社会的課題の解決に取り組むことが、持続可能な未来を築く鍵となる」とのメッセージを発信しました。

白石さんの研究内容


白石さんは、発表を2部構成で行いました。第1部では、日本語版AARC尺度を用いて加齢に伴う意識の変化を測定し、生涯学習の重要性について説明しました。彼女の研究では、学び続けることが高齢者の生活満足度や幸福感を向上させることが示されています。この研究は、日本心理学会や老年学会でも発表され、高い評価を受けました。

第2部では、玉野市にある漁業会社「邦美丸」との連携による研究について発表しました。この研究の焦点は、漁業従事者のライフワークバランスを探ることでした。「受注漁」の取り組みを通じて、漁業者の幸福感や地域社会への影響を分析しました。白石さんは、漁業の働き方改革が他の業界にも波及する可能性を指摘し、未就学問題や後継者問題の解決に寄与することを提案しました。

研究発表後の交流


吉備学会では、白石さんによる研究発表に対して、基礎教育保障学研究所の城之内庸仁理事長や岡山大学の佐藤浩哉上級URAが意見を交わし、研究の社会的意義について議論が深まりました。さらに、懇親会では研究者と地域住民が直接交流し、実践的な意見交換が行われました。

白石さんは、「研究を社会に還元することで、多くの人々の生活を豊かにしたい」との意欲を示し、地域社会とのさらなる連携を図る姿勢を明らかにしました。

活動の背景


岡山大学は、地域中核大学として、学生が参画した産学連携研究の推進に力を入れています。特に、次世代研究者挑戦的研究プログラム(OU-SPRING)を通じて、優秀な人材を育成し、地域社会との協力による研究活動を強化しています。今回は、白石さんが発表した研究を通じて、地域社会における問題解決と持続可能な発展に向けた新たなアプローチが提示されました。

地域活動や研究に興味のある企業は、岡山大学に対して協力を呼びかけているため、今後の共同研究やプロジェクトにも期待が寄せられています。地域の課題解決に向けた情熱を持った若手研究者たちが、さまざまな分野で活動を続けていくことで、より良い社会の実現に貢献していくことでしょう。


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