モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン 2025の魅力を振り返る
2025年12月に開催された『モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン 2025(MJFJ 2025)』の模様をお伝えします。今年のフェスティバルが行われたのは、神奈川県横浜市のみなとみらいに位置するぴあアリーナMMで、特に注目が集まったのは「JAPAN ARTISTS EVE SHOW」です。今回は、魅力的なアーティストたちが織りなす音楽の饗宴について詳しく振り返ります。
新世代バンドの登場
初日である12月6日には、メジャー・デビューを果たした新世代5人組バンド<luv(ラヴ)>が登場しました。彼らは若干2003年生まれということで、オープニングを飾る準備を整えます。「脳におまじないなme」というオープニング曲で始まり、観客を魅了しました。レトロなサイケ感のある衣装を纏ったボーカルのHiyn(ヒン)は、他のメンバーと共に多彩な楽曲を繰り出し、魅惑的なサウンドを生み出しました。
観客はそのエネルギーに引き込まれ、彼らのユニークなキャッチーさが会場に温かさを提供しました。フレンドリーなMCも、バンドのエンターテイメント性を一層引き立てました。
予期せぬトラブルとスペシャルセッション
続いてのオルタナティブ・ファンク・バンド<BREIMEN(ブレイメイン)>は、メンバーの体調不良が影響し、ギターとキーボードなど残る4人だけが登場しました。しかし、彼らは仲間のミュージシャンからのサポートを得て、急遽スペシャル・セッションを行いました。このパフォーマンスでは、ゲストミュージシャンが次々と加わり、彼らは息の合ったセッションを展開。オーディエンスの拍手に包まれながら、特別な瞬間を作り上げることに成功しました。
JQの魅惑的なソロパフォーマンス
その後、Nulbarich(ナルバリッチ)のヴォーカリスト、JQ(Jeremy Quartus)のソロパフォーマンスが行われました。彼は新たなパフォーマンススタイルを披露し、会場の空気を一気に変えました。MCでは特に若いオーディエンスに向けたメッセージを伝え、心をこめた言葉に感動の拍手が送られました。彼のセットリストには、エルヴィス・プレスリーの名曲「Can't Help Falling in Love」や、ディアンジェロの「Brown Sugar」も含まれており、音楽的背景の豊かさを感じさせました。
魅力的なKroiのパフォーマンス
MJFJ 2025の初日を締めくくったのは、躍進を続ける5人組バンド<Kroi>です。彼らは音楽ジャンルを超えたパフォーマンスで観客を湧かせ、特に力強い演奏が心拍数を上げる瞬間を作り出しました。現在の勢いを感じさせる楽曲の数々は、オーディエンスをより一層興奮させ、夜のクライマックスを迎えました。
2025年最終日のライブレポート
最終日に登場したのは、蓮沼執太(はすぬましゅうた)率いる<蓮沼執太フィル>です。多彩な楽器が融合した音楽は圧巻で、観客は未知なる体験に吸い込まれました。
続いてスイス・ジュネーヴ出身の新進気鋭バンド<L’Osmose(ロスモス)>が華々しいパフォーマンスを展開し、ぴあアリーナMMの大舞台でも堂々たる演奏を行いました。さらに、アニメ映画『BLUE GIANT』のミュージシャンたちによるバンドも壮大なサウンドを響かせ、観客の心を掴みました。
素晴らしいビッグバンドの演奏
今年を締めくくる素晴らしいパフォーマンスとして、<ペルソナ5 スペシャル・ビッグバンド>の演奏も見逃せないものでした。彼らのアンサンブルは素晴らしく、ゲーム音楽とライブ演奏の融合が新たな楽しみを提供しました。
ハービー・ハンコックの登場
そして、MJFJ 2025のフィナーレを飾ったのは、ジャズのアイコン、ハービー・ハンコックです。彼は圧倒的な技術を駆使し、そのパフォーマンスは忘れられない瞬間となりました。彼の躍動感とエネルギーは観客に強い感動を与え、『モントルー・ジャズ・フェスティバル・ジャパン 2025』はこれ以上ない形で幕を閉じました。
このフェスティバルは、多くのアーティストが一同に会し、音楽の力を再確認する素晴らしいイベントでした。皆の心に残る感動を与えた瞬間を、改めて振り返ってみてください。