新たなWeb3体験の実証とは
ぷらっとホームと日立製作所は、革新的な技術を組み合わせて、新しいWeb3経済圏の実現に向けた実証実験を開始しました。両社は、ぷらっとホームが提供するモノのNFT化技術「ThingsToken」と、日立の生体認証基盤技術「BioSSI」を連携させ、安心で安全なデジタル体験を目指しています。
この実証の第一弾として、2023年10月4日に開催される屋外イベント「大曲の花火 -秋の章-」で、入場管理におけるこれらの技術の活用が具体的に検証されます。参加者は、事前に登録した顔の画像を用いて生成された公開鍵と、NFT化された花火大会の入場チケットをリンクさせます。入場時には顔認証が行われ、本人確認が確実に行われます。これにより、紛失や偽造のリスクが著しく低減され、紙のチケットとの引き換えも可能となるのです。
Web3空間の快適な利用
今回の実証実験では、Web3サービスをデバイスに依存せずに利用できることを目指します。これまでWeb3空間へのアクセスにはスマートフォンやPCが必要でしたが、顔認証技術を用いることで、高齢者や子どもでも簡単にサービスを利用できるようになります。特に、個人情報やクレジットカードの情報を含むデジタル資産を管理することが可能になり、手ぶらでの決済やスムーズな入場が実現します。
情報管理の透明性と安心感
具体的には、BioSSI技術を利用して、顔認証による本人確認を行った場合、Web3空間上に登録されている個人情報やクレジットカード情報を引き出すことができます。これにより、入場権利がNFTとして記録され、正式なチケットとして紙のチケットと引き換えが可能です。この仕組みにより、不正利用や譲渡の問題も防ぎ、安心して利用できる環境が整います。
今後の展望
両社は、今後も多くのイベントでこの技術を展開し、地域クーポンや宿泊権などさまざまなサービスをデバイスに依存しない形で提供する新たなWeb3経済圏の形成を目指しています。また、物流やサプライチェーン分野にもこのモデルを適応させ、トレーサビリティを確保することで、あらゆる場面での透明性や安心感を提供することが期待されています。
ぷらっとホームは1993年に創業し、Linuxサーバーをはじめとした技術を提供してきました。日立製作所も同様に、システムや環境問題への取り組みを行い、社会の課題解決に貢献しています。両社の共同プロジェクトは、個人の自主性を尊重しつつ、安心で快適なデジタル社会を実現するために一歩を踏み出した象徴的な試みです。
詳しい情報は、ぷらっとホームのウェブサイトや日立製作所のプレスリリースを通じて確認できます。さらに、両社は今後も継続的に情報を発信し、新たな技術の開発や導入についての最新情報を提供していく予定です。デジタル社会の未来に向けて、今後の展開から目が離せません。