ニコン ZR用ファームウェアVer.1.10の発表
株式会社ニコンは、シネマ向けの「Z CINEMA」シリーズから、フルサイズセンサーを搭載したカメラ「ニコン ZR」におけるファームウェアVer.1.10を公開しました。これは2025年10月の発売直後に行われたもので、様々な機能が追加され、ユーザーにとってより使いやすいカメラに進化しました。
1. 連続録画時間の大幅な延長
新ファームウェアでは、動画の連続録画可能時間が従来の125分から最長360分(6時間)へと大幅に延長されました。インタビューやコンサート、ドキュメンタリーなど、長時間の撮影が求められる場面でも、安心して使用することができます。なお、対象となる条件としてProRes 422 HQ 10-bitやH.265、H.264などの特定のフォーマットが含まれていますが、これにより、撮影の自由度が大いに向上したと言えるでしょう。
2. 複数台カメラの連携機能が強化
ファームウェアのアップデートにより、新たに有線接続によるタイムコード同期が可能になるなど、動画撮影時の複数カメラ間の連携が改善されました。従来のBluetooth接続では設定が必要だったため手間がかかりましたが、新しい有線接続ではその必要がありません。これは、外部機器との連携が容易になり、撮影の作業効率が大幅に向上することを意味します。また、RED機に近いファイル名規則を採用したことで、動画データの整理も楽になります。
3. 露出制御機能の拡充
「R3D NE」形式を使用したLog3G10撮影において、輝度情報表示に最大値の目安となる警告線が表示される機能が追加されました。この機能により、露出のコントロールが容易になり、思い通りの画が作りやすくなります。さらに、LUTファイルの選択肢も従来の10個から最大50個へと増加しており、撮影現場でイメージに近い色合いを選べるようになりました。
4. ユーザビリティの向上
新しいファームウェアでは、電源切り忘れを防止するための電源ランプの節電表示機能が追加されました。これにより、持ち運び中でも電源のON/OFFが一目で分かり、意図しないバッテリー消耗を未然に防ぐことができるようになります。また、撮影モード「AUTO」でもR3D NE 12-bit形式での動画記録が可能になるなど、シンプルな操作でシネマティックな撮影体験が楽しめるようになりました。
まとめ
ニコンは、今後もファームウェアの更新を通じてユーザーの要求に応え、シネマ映像文化のさらなる発展に貢献していく意向を示しています。最新の技術を駆使した「ニコン ZR」は、プロフェッショナルからアマチュアまで幅広いニーズに対応する製品であり続けることでしょう。新機能を活用し、より素晴らしい映像制作に挑戦してみてはいかがでしょうか。