ドライバー支援の新たな一歩
京王電鉄バス株式会社とダイヤ工業株式会社が共同で開発した「bonbone ドライブギア」は、運転士を支えるために設計されたプロフェッショナルアシストアイテムです。この商品は、公共交通機関の運転士が抱える健康問題に対する解決策として注目されています。特に、長時間の運転がもたらす腰への負担は、安全な運行を維持する上で避けては通れない大きな課題です。
今、運転士の腰を守る必要性
公共交通の維持には運転士の確保が不可欠です。バス運転士は長時間着座する仕事であり、腰への負担が大きく、これが原因で離職するケースも少なくありません。この状態が続けば、公共交通のサービス品質にも影響を及ぼすことが懸念されています。京王電鉄バスグループは、この問題を解消するため、多様な施策を実施してきましたが、身体的な負担の軽減を図ることが必要だと判断しました。
「bonbone ドライブギア」の特徴
1. 3Dドライビング設計
「bonbone ドライブギア」は、運転時の姿勢を考慮した設計が特徴です。運転士は座った状態でペダルを操作するため、この姿勢に最適化された構造により、腹部の圧迫感を軽減しつつ、腰椎へのサポートが確保されています。
2. 高通気・高耐久
運転中の長時間装着に対応するため、特別なメッシュ素材を採用し、高い通気性を実現しています。これにより、夏場や長時間の使用時でも蒸れにくく、快適に利用できます。耐久性も兼ね備えており、ハードな使用に耐えることができます。
3. 薄型設計
制服に響かない薄型のデザインは、運転士としての品格を損なわないものであり、装着感を保ちつつ違和感を最小限に抑えています。
導入の進め方
「bonbone ドライブギア」の導入は2026年3月から順次行われる予定で、約600本が京王電鉄バスグループに配備されます。そして、現場の人たちが納得するよう、全てのバス営業所で試着説明会が開催され、スタッフが装着方法を直接指導します。
医療用品からの進化
これまでの医療用コルセットは多くの場合、「痛めた後に着けるもの」とのイメージが強く、運転操作に支障をきたすことが多いものでした。しかし、「bonbone ドライブギア」は、運転士や整備士が快適に業務を行うための装備として位置付けられており、従来のコルセットとは一線を画しています。
社会インフラを支えるために
本製品は、タクシーやトラック物流、さらには重機オペレーター、鉄道など、様々な業界のドライバーの健康問題解決にも寄与する可能性を秘めています。ダイヤ工業は、将来的にも各業界のリーディングカンパニーとの共同開発を進めることで、従事者の身体を支え、持続可能な社会への貢献を目指します。
今後の展望
京王電鉄バスグループは、これからも運転士が安心して長く働ける環境を整えるために、ハード面・ソフト面ともに多角的なアプローチを続けてまいります。「bonbone ドライブギア」は、その重要な一歩であり、公共交通が地域社会にとって欠かせない存在であり続けるための取り組みです。