茨城県大洗町で進める避難所受付デジタル化の実証実験が成果を上げる
近年の自然災害の増加に伴い、避難時の混雑を解消し、より安全かつ迅速な避難を行うための取り組みが求められています。株式会社バカンは、茨城県大洗町において、「避難所受付のデジタル化」に関する実証実験を実施しました。この実験の結果は、避難者や運営者にとって多くの利点をもたらしました。
背景と目的
茨城県庁や大洗町と連携して行われた今回の実証実験の目的は、避難所の受付をデジタル化することで、運営コストを削減し、避難者の利便性を高めることです。バカンは既に200を超える自治体で混雑の可視化システムを導入しており、これにより避難所の状況をリアルタイムで把握し、避難者がスムーズに受付を行える体制を構築しています。
検証した入所方法
実証実験では、Webフォームとマイナンバーカードや運転免許証によるカードリーダーを使用した2つの受付方法が検証されました。両方の方法とも、所要時間は約1人あたり1分30秒と計測されました。対して、紙の受付を行った場合には、避難者情報をデータベース化するための転記や集計作業が必要になりますが、デジタル方法はこれらの作業が省かれるため、入所がよりスムーズになります。
利便性に関するアンケート結果
実際に避難所受付を体験した人々へのアンケートも実施され、33.3%が待ち時間の短さに満足し、44.4%が手順のわかりやすさを評価しました。デジタル化によって、避難者がより快適に受付を行えるとの結果が得られ、このプロジェクトの意義が確認されました。
実証実験の概要
この実証が行われたのは2026年3月8日、大洗町立大洗小学校を一時集合場所とし、トヨペットエンジョイパーク大洗を中継避難所として使用しました。防災士や自治体職員などが参加し、想定される災害は原子力災害でした。
今後の展望
株式会社バカンは、今後も全国の自治体に対して、防災関連のデジタル化を推進し、地域住民や訪問者にとっての安全で効率的な避難体制を整えることを目指しています。また、「tami tami」や「VACAN Maps」といった地域交流推進アプリとの連携を進めることで、地域全体の防災システムの向上を図っていきます。これにより、平常時でも有事でも活用できるプラットフォームを提供し、公共施設のDXを進めていく方針です。
バカンについて
株式会社バカンは、東京都中央区に本社を置く企業で、「人と空間を、テクノロジーで優しくつなぐ」というミッションのもと、AI技術を活用した混雑の可視化サービスを展開しています。既に多くの自治体や公共施設でのリアルタイムの混雑状況の管理を通じて、地域に貢献しています。市民が安心して避難できる社会の実現に向けて、今後の取り組みに期待が高まります。