磐田市で進む「学び×共創」の地域連携と人材育成の取り組み
静岡県磐田市は、地域の魅力向上と市民の幸福度向上を目指し、「公民連携」による新たな価値創造に取り組んでいます。この度、パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社(以下、パーソルBD)とあまねキャリア株式会社が磐田市との間で、「学び×共創」の促進に向けた地域連携協定を結びました。これに伴い、2025年8月19日に磐田市役所で調印式が行われたことをお知らせいたします。
地域連携協定の背景
磐田市は「安心できるまち、人が集まる磐田市」を実現するため、地域全体での教育や人材育成に力を入れています。市が掲げる「子育て・学びの環境の共創」は、2025年度の重点戦略の一つとして位置づけられています。一方で、パーソルBDとあまねキャリアは多くの自治体や企業に対して支援を行っており、特に「プロジェクトマネジメント」における人材育成の課題が浮き彫りになっています。このような背景の中、双方のビジョンが一致し、地域連携協定の締結に至りました。
新しい学びの環境の創造
本協定に基づく活動として、パーソルBDとあまねキャリアが共同開発した「ライトプロジェクトマネジメント研修」が磐田市職員向けに提供されます。この研修プログラムは、約3~4時間で効率的にプロジェクトマネジメントの基本を学ぶことができる内容となっています。具体的なプログラムは、チームワーキングフレームワーク「COROPS」を活用し、仕事の目的やゴールをタスクに分け、役割分担や期限設定とともに、突発的なトラブルへの対応方法を学びます。
この取り組みを通じて磐田市では、共創を実践する人材の育成に力を入れ、地域の生産性向上に寄与していくことを目指しています。また、得られた知見は他の自治体や企業へのサービス提供にも反映される予定です。
地域の声と未来への展望
磐田市長の草地博昭氏は今回の協定締結を、地域のつながりや安心感を高めるための重要なステップであると述べています。「共創」が地域の人々や企業、学校などの新しい価値を生み出す原動力になることを期待しています。これからは市職員を対象に研修を進め、広がりを持った「学びと対話」の文化を醸成し、市民や企業が協力して新しい価値を生み出す環境を整えていく方針です。
あまねキャリアの代表取締役CEOである沢渡あまね氏も「共創」の重要性について語り、地域全体での学びを基盤にした新しい社会の構築を提案しています。
まとめ
パーソルビジネスプロセスデザイン、あまねキャリア、磐田市の共同によるこの取り組みは、地域の特性に合わせた人材育成のモデルケースとして注目を集めています。今後もこの連携を通じて、地域の可能性を広げ、企業や自治体が一体となった共創を促進することが期待されます。さらに、持続可能な地域づくりに向けた新たな取り組みが展開されることにより、磐田市が全国で注目される存在になることでしょう。